おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
こんな女性のクライアントがいました。
失恋した彼への思い絶ちがたく、彼と行った旅行先、訪れたレストラン、思い出の美術館を巡って、彼を忘れよう、忘れようと空しい努力を繰り返しているのでした。
私は、その人に彼とよりを戻したいのかどうか確認しました。
すると、彼はもうほかの女性と結婚してしまっていて、2人の関係を二度と戻せないことを告白して涙を流しました。
私は、カウンセリングの目標を彼を忘れることから、新しい恋人を獲得する方法に変更しました。
心理学の世界には、ウェグナーの白熊実験というのがあります。
「今からしばらく白熊のことは決して考えないでいてください!」と「考えるな、考えるな」と否定を伴って命令されると、余計考えてしまう、という理論です。
実際に彼女に白熊のことを暗示しても、失った彼のことをイメージしてもらっても、見事に余計考えてしまう彼女でした。
ここで私が持ち出したのは「女の恋は上書き保存」(2010年12月16日付けブログ)という言葉です。
女性は、新たな恋をすると、その前の男性の記憶の上に上書きするように、きっぱりと前の恋の記憶を消してしまうのだそうでう。
彼女に新たな心がときめく男性がいないかどうか尋ねると、職場の1年後輩にいるのがわかりました。しかも、彼からのアプローチもあるらしい。
私は、その彼との関係を進めることを提案しました。
やがて・・・・
彼女は新たな彼と恋人関係になり、ある日、幸せそうに、しかも昔の恋の面影をすっかり消してやって来ました。
「女の恋は上書き保存」の威力はすごい!
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第1回目 2月10日
第2回目 2月11日
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