おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う
ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を阻止すべく万全の体制を整えて受講生をお迎えしました。
消毒液、マスク、ウェットティシューを準備し、講座の休み時間ごとに窓を開けて換気に務めたりしました。
みんな協力的でした。
講座の詳しい内容は、明日にもお伝えするとして、ふと2011年3月に東日本大震災をまたいだ時期に行っていた
アドラー・カウンセラー養成講座 を連想しました。
そのことについては、下記のブログをご覧ください。
私とカミさんの印象では、日本の人々とマスコミの論調で似た部分もありますが、かなり違う点が見受けられます。
まとめてみると、次のようです。
2011
見える危機
起こったことに対応
みんなが国難意識
(当事者意識)
特定地域に大きな被害
被害は一部地域に
喪失者多数
私たちに関係がある
「自分で守らなければ」
2020
見えない危機
起こるかもしれないことに備える
一部は人ごと
(傍観者意識)
確率的に少ない被害
被害は弱者(老人・病人など)に
取り戻し可能だと予想
私たちにそんなに関係なさそう
「関係機関が守ってくれないと」
どちらとも言える部分があるし、あくまで主観的な表現ですが、全体的にまだまだ意識が低いように思えてなりません。
昨日は、絶妙のタイミングで読売新聞オンライン(2020年3月7日)で
[新型コロナ 専門家に聞く]感染阻止 社会の「連帯」で…
(WHOシニアアドバイザー 進藤奈邦子氏 )
が目に止まりました。
後半にこんなことが書かれていました。
感染症への対応は、保健の分野にとどまらない、セキュリティー(安全)の問題だ。
それも、流行後の対処に資金と労力を投じるだけではなく、流行前の準備に力を入れないと、感染症拡大の衝撃は抑えられない。
これは誰かが1人でできることではなく、多くの人の「連帯」が必要だ。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も繰り返し強調している。
21世紀の感染症の制御で大切なのは、コミュニティー(共同体)主導型であることだ。
コミュニティーとは、地理的なものに限らず、職場など社会的なものも含んでいる。
成功させるには、国民がどれだけ理解し、協力してくれるかが鍵になる。
国は客観的な事実に基づいて情報を提供し、それを受けて個人が自己責任で行動する。
多くの人が個人として納得して行動することには、反発を招きやすいトップダウンとは違う大きな力がある。
みんながインターネットを使って仕事をし、会社への出勤を減らす「テレワーク」が例として挙げられる。
通勤時間を仕事や家族に使えるようになり、仕事の仕方や家族のあり方も変わる。
感染症に備えることは、社会をより豊かなものへと変える機会にもなり得る。
(聞き手・ジュネーブ支局 杉野謙太郎)
「コミュニティー(共同体)主導型」の言葉が私の心に残りました。
今こそアドラー心理学の「共同体感覚」が問われる事態なのではないでしょうか?
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