アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月14日)も磐田市にいて、 磐田市役所 で9:00~16:30に新規採用職員トレーナー研修を26人の受講者に対して行っていました。


(磐田市駅のロータリーで)

この人たちは、一昨日(6月13日)に行っていた新規採用者をトレーニングする立場の人たちです。

9月にまた、フォローアップ研修を行うことになります。


さて、ホテルで朝食時に読んでいた朝日新聞の記事が気になり、早速インターネットで検索しました。

厚生労働省が過去10年の自殺統計分析を行ったものが朝日新聞DIGITAL(2019年6月13日)に出ていました。

小学生の自殺、最多は「家庭問題」 厚労省が原因分析 (西村圭史記者)

自殺の原因は、小学生では家庭問題が多く、中高生から学校の問題が増える――。
厚生労働省が過去10年の自殺統計を分析したところ、こんな傾向が分かった。
10~30代の死因で最も多いのが自殺で、政府は自殺防止対策の強化を図っている。
近く閣議決定する自殺対策白書に盛り込む。

で始まり、小学生、中学生、高校生、大学生の自殺原因は、それぞれ次のようです。

・小学生の原因は、男女いずれも1位が家庭問題

・中学生では家庭と学校の問題が入り交じるようになる。

・高校生の男子では1、2位とも学校関係。女子は「うつ病」18・3%、「その他の精神疾患」12・1%、「進路」11・8%と続く。

・大学生は、男性が「学業不振」「進路」、女性が「うつ病」「進路」の順だった。

最後は、次のように結ばれています。

昨年の10~30代の自殺者は5348人で、自殺者全体の約26%を占める。
厚労省は自殺防止のためのSNS相談事業を進めており、昨年度の相談件数は延べ2万2725件で、このうち約85%が10~20代からの相談だった。

10~30代の死因で最も多いのが自殺というのは、悲しい現実です。

ところで、讀賣新聞 on-line (2019年3月28日)には、厚生労働省と警察庁が3月28日に発表した2018年の自殺者総数の確定値が出ていました。

それによると、自殺者の総数が20,840人(前年比481人減)で、9年連続で減少したが、年代別では未成年が599人(同32人増)と2年連続で増加したことが書かれていました。

その時の記事では、若者対象として、次のようなことが書かれていました。

・未成年の自殺者のうち、小学生は7人、中学生は124人。原因・動機をみると学業不振や友人との不和を含む「学校問題」が188人と最も多く、うち2人はいじめだった。

・若者向けの自殺対策として、厚労省は3月28日、SNSを利用した悩み相談の応答例などをまとめた指針を公表した。自殺対策に取り組むNPOなどに周知する。

小学生の自殺、最多は「家庭問題」 厚労省が原因分析 に話を戻します。

アドラーが「自殺の目的は復讐と告発」(『個人心理学講義』)だと言っていることからすると、小中学生が「復讐」と「告発」をしなければならないほどの家族、学校の悩ましい人間関係が浮かび上がってきているわけで、家庭と学校での「勇気くじき」に代わる「勇気づけ」がますます必要だということになります。

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<お休めコーナー>6月の花(15)


(磐田市役所で)



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