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アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(2月15日)の9:30~16:30は福岡の博多駅近くの博多バスターミナル9階のホールで  一般社団法人 福岡県専修学校各種学校協会 主催の平成28年度教職員研修として

アドラー心理学活用による退学防止策とクラス運営術

を行っていました。

当初の定員30名のところに38名の中堅教員が押しかけて「退学防止のための4つの提案」としてお伝えしました。

◆この研修に関する詳細は2016年8月19日付けブログ アドラー心理学で退学防止:福岡県専修学校各種学校協会主催教員研修 をご参照ください。


ところで、この研修中に「信用と信頼の違い」の話をしながらふと思い出したことがあります。

ちょうど50年前の私が大学1年生の時のことです。

12月に父の経営する会社の工場が大火を引き起こし、それがもとで、ちょうど今頃の2月に会社が倒産してしまいました。地元の新聞では大型倒産として第1面にでかでかと掲載されました。

自宅には債権者が押しかけ、父の所有する山林は人手に渡り、自宅もどうなるかわからない様相を呈していました。

無責任な人からは「東京に行っている2人の息子は退学することになるだろう」という声も伝わってきました。

そんな時期に母親が2歳上の兄ではなく私を呼んで、「ここに200万円があるの。これを頼りに東京にいる叔父さんと相談しながら2人で今後やっていきなさい」と私に託しました。

当時の大学の入学金と授業料は合計で18万円でした。
2年目からの学費は8万円、それまでの月々の仕送りは2万円でしたから、ある段階まではやれないことはありません。

同じ大学に通いながら別のアパートに暮らす兄弟は、兄が文学部、私が商学部の学生。
もしかしたら、子どもの頃から可愛がっていた兄よりも計算高い私を選んだのかもしれませんが、しばらくの間、生活が可能になりました。

小学生の頃は葛藤もあったけれど、母は私を信頼してくれていたんだ。

私は、受講生に討議をしてもらっている間に室外に出て、そっと涙を拭っていました。

忘れていた話をふと思い出した【信頼】の物語でした。

<お目休めコーナー>2月の花(14):護国寺の梅

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