アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
正月休みの初日、ゆったり8:30まで寝ていました。
こんなことは1年間に数度しかありません。
仕事納めの日の昨日(12月28日)は、会社での法人向けのニュースレターの発送作業や大掃除が展開されていました。
(ニュースレター折り込み中の様子)
日本経済新聞の第3面には、『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)の広告が大きく掲載されていました。
今でも大人気。
来年の早い時期に100万部突破は確実なようです。
さて、昨日(12月28日)の msnニュースに「ダイヤモンド・オンライン」に書かれた高城幸司氏(経営コンサルタント)の 部下のやる気を削ぐ褒め言葉を使っていませんか が掲載されていました。
お時間のある方は、この記事を読んでいただくとして、概要を示します。
「ブタもおだてりゃ木に登る」と言われているように、お世辞だとわかっていても、褒められるのはうれしい。
しかし、マイナビの行った調査(2013年6月)によれば、上司が褒めてくれたことはうれしい、ただ、その褒め方によって効能に差があるようだ。
「頑張っているらしいね」「すばらしい」と何も仕事の中身を見ていないことがわかってしまうような、いい加減な褒め方であれば、部下はうれしくなく、むしろ、モチベーションは下がってしまうかもしれない。
筆者がおすすめするのは、「陰ほめ」。
言葉が指し示すように、まさに本人がいないところで、「〇〇さんって、仕事に対する責任感が強いよね。例えば、この間の上司から無茶ぶりされた仕事も文句ひとつ言わずにやり切るのだから大したものだよ」と周囲を介して褒めてみること。
本人に面と向かって褒めるのが苦手、あるいは照れくさい人にとって、練習の機会にもなる。
また、第三者を介した情報、噂話のほうが、直接伝えられるよりも影響が大きくなるという心理効果=ウインザー効果があると言われている。
ただ、読んでわかるとおり、ほめ言葉にもどうしても操作的・支配的な意図が丸見えです。
尊敬とか信頼はどこにも存在しません。
私は「ほめる」と「勇気づける」を下のように簡素化して伝えています。
来年は「人おこし・組織おこし」と車の両輪で「勇気づけのリーダーシップ」を伝えて行く覚悟です。
「勇気づけのリーダーシップ」を手っ取り早く知るには、『勇気づけのリーダーシップの心理学』(学事出版、1,600円+税)がお勧めです。
<お目休めコーナー> 12月の花(19)