シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ジル・ブルドス監督「ルノワール 陽だまりの裸婦(原題:Renoir)」(フランス、2013年、111分)

2024-01-18 20:58:42 | フランス
女性の美を描き続けた画家ルノワール(1841-1919)は、晩年、自由が利かない手に絵筆を縛りつけ創作を続けます。

本作品ではこのオーギュスト・ルノワール(ミシエル・ブーケ)の生活が淡々と綴られています。彼の老い、病気とたたかいながらの画業、モデルとの遭遇、モデルと使用人とのトラブル、彼女と次男ジャンとの愛と葛藤。

加齢と病により絵筆を持つことすら次第に困難となっていたルノワールは妻に先立たれ失意のなかにありながらも、それなりの平穏さのなかで画業と真摯に向き合う生活をおくっていました。

そんなある日、亡くなったはずのルノワール夫人からの依頼で絵のモデルとしてやって来たと若く美しい女性アンドレ[愛称:デデ](クリスタ・テレ)が現れます。彼女の若さと美しさに創作意欲をかき立てられた彼は、デデをモデルにキャンバスに向かいます。

戦争で脚に大けがを負い、松葉杖をついて帰還した息子ジャン(ヴァンサン・ロティエ)もまたデデの美しさに惹かれます。映画に興味を持ち始めていた彼(後に有名な映画監督)に、女優志望のデデは映画を撮ろうと持ちかけますが、ジャンは再び戦地に。そしてデデは失望してモデルをやめ、ルノワール家をとびだし・・・。
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