シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

フョードル・ポポフ監督「脱走特急(原題:Коридор бессмертия)」(ロシア、2019年、139分)

2024-01-17 21:01:11 | ロシア・ソ連
原題は「不死の回廊」。

1943年1月18日、独軍の包囲下にあったレニングラード市内で、「ソビエト軍が包囲網を破り解放した」との市街放送が流れ、歓喜の声を上げる市民。しかし、実際にはラドガ湖沿岸の幅4~8㎞の「回廊」が開かれただけで、市民に必要な物資を運び込むには、これでは全く不十分でした。

レニングラードの最高指導者、軍事評議員のジダーノフ中将は、この「回廊」に、鉄道敷設を命令します。

200万市民を餓死から救うためには「回廊」の鉄道建設が不可欠。総動員態勢により17日で鉄道は開通しますが、それは独軍監視のの至近距離を通過する危険なルートで、「死の回廊」と呼ばれていました。

その頃レニングラード市内では、女学生のマーシャ(アナスタシア・ツィビゾワ)とソーニャ(スヴェトラーナ・カツァガジヴェヴァ)が軍隊に徴用されていました。音楽を学ぶ二人は軍の楽団への入隊を希望しますが、それはかなわず第48鉄道隊への配属を命じられます。彼女たちの鉄道隊での生活が始まります。二人に与えられた仕事は、鉄道の建設に従事すること。

二人は市民たちと共に森に入ると木を切り倒し、野宿して作業を続け、鉄道ルートを切り開く労働に従事し、4月に列車は孤児院の子供たちと、軍の機密貨物を載せレニングラードを出発しますが・・・。
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