シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

小津安二郎監督「淑女は何を忘れたか」(松竹、1937年、71分)☆☆☆★

2022-01-09 11:42:24 | 日本・戦前


小津監督による初期の作品。トーキー二作目です。家庭内の人間関係をテーマに取り上げ、アメリカ流のソフィスティケイテッド・コメディを意識した作品と評価されています。

主要舞台は東京・麹町の大学教授・ドクトルの邸宅。

奥さんの尻にしかれる大学教授の小宮(斉藤達夫)のところに、大阪から姪の節子(桑野通子[右下画像;31歳で夭折])がやってきました。節子は車の運転もする自由奔放な女性で、遠慮なくものを言う性格。小宮の助手・岡田(佐野周二)とも意気投合します。

土曜の昼下がり、小宮の妻・時子(栗島すみ子)は、亭主を無理やりゴルフに送り出し、自分は芝居見物としゃれ込みます。出かける振りをした小宮は銀座のバーへ。そこで出会った節子を芸者遊びに連れ出します。夜は岡田のところに宿泊。

一連の行動がバレ、時子は激怒し小宮は一旦、逃げ出します。節子に妻への弱腰な態度を非難された小宮は妻との口喧嘩にひきさがらず手をあげます。呆然とする時子。しかし、意外にも時子は自分の至らなさを詫びます。

翌日、大阪に帰る節子は岡田と喫茶店でお茶を飲み、大坂へ戻りますが・・・。
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