移民問題をとりあげた作品です。
監督はフィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキ監督です。
舞台は北フランスの大西洋を臨む港町ル・ア―ヴルです。そこで靴磨きを生業としているマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は妻・アルレッテ(カティ・オウティネン)と愛犬ライカと暮らしています。この街にアフリカから複数の不法移民がコンテナに隠れて漂着しました。警察の検挙をすり抜けた一人の少年イドリッサ(フロンダン・ミゲル)がマルセルの家に転がり込んできます。
マルセルはイドリッサを母親がいるロンドンに送り出してやるため、密航費の工面に奔走しはじめた矢先、妻アルレッティが体調の不調をうったえ入院、医師から不治の病を宣告されます。
それは近隣の人たちと善意と信頼に支えられた人間関係のなかで静かに暮らしてきたマルセルにとって人生最大の事件でした。
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