シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

倉内均監督「日本のいちばん長い夏」(2010年、111分)

2024-06-18 20:41:15 | 日本・2010年~

2010年の夏、あるテレビ演出家(木場勝己)の想い、すなわち父親が敗戦をどのように受け止め、戦後どのように生きたかを知りたいと考え、歴史座談会『日本のいちばん長い夏』の再現を構想。

この演出家が作家・歴史家の半藤一利に取材をします。「文藝春秋」の編集部員だった半藤(池内万作)は1963年(オリンピックの前年)、太平洋戦争末期から敗戦の頃に要職にあったり、強烈な経験をもった人物28人を一堂に集め歴史座談会を企画。その様子を描いたのがこの作品です。

その28人を演ずるのは、ジャーナリスト、弁護士、作家、文化人、知識人など俳優としては素人の方が大部分です( 湯浅卓、中村伊知哉、青島健太、林望、重松収、鳥越俊太郎、田原総一朗、立川らく朝、島田雅彦、松平定知、キムラ緑子など)。
敗戦濃厚な太平洋戦争終結の仕方、指導者の誤った国際情勢認識、ポツダム宣言「黙殺」の顛末、敗戦前後の戦地の様子、玉音放送の受け止め方、などが赤裸々に語られています。

<主な登場人物:( )は終戦時の役職、職務、身分>
迫水久常(内閣書記官長)、松本俊一(駐仏印大使)、岡本季正(駐スウェーデン公使)、大岡昇平(陸軍一等兵)、荒尾興功(陸軍大佐・陸軍省軍事課長)、池田純久(陸軍中将・内閣綜合計画局長官)、徳川夢声(慰問興行師)、有馬頼義(同盟通信社社会部記者)、扇谷正造(朝日新聞学芸部部長)、池部良(陸軍中尉)、楠政子(野戦病院看護婦)など。
 
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