舞台は明治42年の弘前、そして現在の東京と弘前。
鰯の焼き干しを使った出汁が評判の津軽蕎麦屋台を営む大森賢治(中田敦彦)。この焼き干しは、戦争で夫を失ったトヨ(早織)による青森からの仕入れです。トヨに淡い恋心をもつ賢治は、ふたりで店を持ちたいと思っていました。後日、食堂の創業となります。
現代の東京。結婚披露宴会場で出会ったバルーンアートを仕事としている大森陽一(藤森慎吾)とカメラマンの筒井七海(福田沙紀)。はずみで七海の照明器具を壊してしまった陽一は、弁済と称して七海とルームシェアすることに。七海が住む部屋の代金の肩代わりです。ふたりは出身が弘前。
陽一の実家は弘前に100年続く「大森食堂」。彼は四代目になるはずの人。中学生の頃から父の哲夫(伊武雅刀)に津軽蕎麦作りを仕込まれましたがものにならず、家を飛び出して東京暮らし。心中には故郷への思いがありました。
その矢先、哲夫が交通事故で入院。一週間の帰省を敢行し、久々の故郷を懐かしむ踏む陽一。
同じ頃、七海の師匠、浅尾(大杉漣)が仕事中に倒れ、病院に運ばれます。彼女にとって浅尾は、師匠であると同時に恋人でもあったのですが、浅尾と妻の美音子(かとうかず子)の強い絆を目にショックを受けます。
七海も突然帰省。陽一と再会した彼女は自分を見つめ直します。そんな七海を優しく受け止める陽一でしたが・・・。
終盤、弘前の満開の桜の光景が印象的です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます