シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

杉山嘉一監督「いつも まぢかに」(2015年、96分)

2024-03-13 20:02:27 | 日本・2010年~


料理長、早瀬宗太郎(津嘉山正種)が営む食堂「キッチンはやせ」は、オムレツが大人気のお店で、連日ごったがえしています。妻・こず枝(松金よね子)は配膳を担当していますが、人気の店だけに激務で、長男夫婦など周囲が心配していました。

そのこず枝が店の掃除をしている途中で倒れます。宗太郎はそれでもしばらく店を開いていましたが、どうにも立ちゆかなくなり休店することになります。

こず枝は入院。宗太郎は彼女のメモをみつけます。ひらいてみると映画のタイトルがずらり(「明日に向って撃て!」「スタンド・バイ・ミー」「ロッキー」 「フィールド・オブ・ドリームス」「ローマの休日」「レオン」)。見舞のおりに宗太郎がこず枝にメモのことをたずねると、彼女はそれをビデオで観ることを薦めます。

こず枝が薦める映画を観始めた宗太郎、当初はいい加減に観ていましたが、しだいに映画の魅力にはまります。生き生きとしてくる宗太郎の様子を見て喜ぶ、こず枝。しかし、膵臓癌はこず枝の体をむしばんでいました。

以上が本作品の軸になる部分で、これに宗太郎と長男夫婦 [ 隆志(二階堂智)、咲子(中村綾)]との確執、孫娘、綾香(葵わかな)との交流、こず枝の同室の患者、内田菜々子(浅見れいな)、映画オタクの花屋、沢井渉(福士誠治)との絡みがあり、面白い展開です。
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