宮尾登美子による同名の小説の映画化です。女流日本画家・上村松園の波乱の生涯を描いています。
舞台は明治時代の京都。
上村松園の本名は島村津也。
京都で葉茶屋を営む母親・勢以(岡田茉莉子)に女手一人で育てられた津也(名取裕子)は恩師・西内太鳳(風間杜夫)の勧めで画家・高木松溪(佐藤慶)の絵画塾に通います。
明治23年(1890年)、16歳となった津也は絵の腕をめきめきあげ絵画展で入賞します。喜びも束の間、太鳳がヨーロッパに留学。
津也は寂しさを紛らわせるかのように絵画の世界に没頭します。
その後、あろうことか、師匠である松溪と関係、不実の子を身ごもり、人里離れた他所の家で出産。生まれた女の子を里子にだし、津也はそのまま失踪します。
太鳳の留学からの帰国。太鳳の計らいによって津也は画界で再起します。展覧会での入選を常に果たすも、彼女の波乱の人生は続きます。