シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

成瀬巳喜男監督「めし」(1951年、97分)☆☆☆

2020-11-23 21:35:38 | 日本・1950年~


林芙美子の同名の小説の映画化です。朝日新聞に連載された小説ですが、林芙美子が連載中に急逝、全体の3分の2ほどが発表され、未完に終わりました。そのため、この作品の結末は成瀬監督と脚本家・田中澄江、井手俊郎によるものです。

舞台は大阪。

証券会社に勤める岡本初之輔(上原謙)とその妻・三千代(原節子)は結婚生活5年目に入りますが、倦怠期に突入していました。

些細なことで、いざこざ、反目が毎日のように起こります。そこに、初之輔の姪である里子(島崎雪子)が家出をして東京から大阪へやってきます。

日々、家計をやりくりし家事に追われ、不満を募らせていた三千代は、うかれている里子の姿、行動に苛立ちます。

三千代は里子に帰京を促し、里子を送る名目で東京の実家に里帰りします。彼女は東京での職探しをいとこ(二本柳寛)に頼み自立を考え始めます。

三千代のもとに、夫の初之輔が訪ねてきます。この夫婦は一体?
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オットー・プレミンジャー監督「悲しみよこんにちは(Bonjour Tristesse)」(アメリカ、1958年、94分)☆☆☆★

2020-11-23 20:45:01 | アメリカ・1950年~


フランスの女流作家・フランソワーズ・サガンによる18歳の時のデビュー作(小説)の映画化です。

18歳のヒロインのセシル(ジーン・セバーグ)と父のレイモン(デビット・ニーブン)は、コート・ダジュールの別荘で夏期の休暇を過ごしていました。

天真爛漫なセシルは、近くの別荘に滞在していた大学生のフィリップ(ジェフリー・ホーン)と恋仲になります。

彼らの別荘に亡き母の友人のアンヌ(デボラ・カー)がやってきます。聡明で美しいアンヌをセシルは慕いますが、アンヌと父が再婚する雰囲気を見せ始めると、アンヌはセシルの勉学を管理しはじめ、フィリップとの交際の禁止を示唆します。

セシルはしだいに、アンヌに反感を抱くようになります。やがて、葛藤の末にセシルは父とアンヌの再婚を破綻させることを計画し、実行に移します。

そして、アンヌは・・・・。18歳の少女の揺れる心と行動が生き生きと描かれています。
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