シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ジュリアン・デュヴィビエ監督「商船テナシチー」(フランス、1934年)

2020-11-27 20:51:55 | フランス
 
フランスの劇作家ビルドラックによる三幕戯曲の映画化です。

舞台はフランスの港町ルアーブル。

主な登場人物は、波止場の安ホテル、マダム・コルジエの家の女中・テレーズ(マリー・グローリー)、失業者のバスチアン(アルベール・プレジュン)、セガール(ユベール・プレリエ)です。

テレーズが働いているホテルのカフェ・レストランに、パリの印刷工だった(現在は失業中)二人の若者・バスチアン、セガールが自由な新天地をカナダに求め、やってきます。

ところが、乗り込んだカナダ行きのテナシチー号が出航後まもなく故障で港に戻ります。二人はそこで足止めをくらいます。この間にテレーズをめぐっての三角関係が・・・。

内気で夢見がちな彼女に惚れていたセガールは、いっしょにカナダに行こうとしていましたが、積極的でリアリストのバスチアンが割り込んできて彼女を誘惑します。

三人で再び乗船するはずだったのが、バスチアンはカナダへ行くことをやめ彼女と駆け落ち。セガールは、ひとり寂しくカナダにたちます。
人生の哀歓が伝わってきます。
コメント
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