シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ジャン・ルノワール監督「河(The River)」(アメリカ、1951年、1951年)☆☆☆★

2020-11-26 20:57:06 | アメリカ・1950年~


大戦中、ナチから逃れてハリウッドで活動したルノワール監督(印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男)のアメリカでの最後の作品です。

舞台はインドのベンガル地方。

作品全体がi一編の「詩」のようです。そこにあるのは「色彩」「音楽」「思想」です。

人々の生活が織りなす時間の流れは、大河です。生と死、歌と踊り、自然と人間、それらがあざやかな色合いで紡がれ、この地方独特の音楽がこの流れを支えます。生きることそのものが自然と一体という思想がその全体を包み込んでいます。

聖なる大河ガンジスのほとりでハリエット、バレリーは、アメリカから来たジョン大尉に淡い恋をよせます。ジョンは戦争で片方の脚を失って、自分の生き方を見失っていました。ストーリーラインは、女性たちと彼らを取り巻く家族、人々、そしてジョン大尉をめぐって悠々と展開されていきます。
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ジョージ・ロイ・ヒル監督「スティング(The Sting)」(アメリカ、1973年、1973年)☆☆☆★★

2020-11-26 20:32:28 | アメリカ・1970年~


ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが主演の映画です。「明日に向かって撃て」(1969年)以来の共演です。

この作品、終わりまでしっかり観ないとダメです。その理由は言えません。ストーリーも言えません。わかって観たとしたら興ざめです。
一言だけ。

舞台は1936年のシカゴ。

詐欺で日銭を稼ぐ若者が伝説的な賭博師と協力し、ギャング組織を追い詰めていく「コメディ映画」です。

Stingはもともと「刺す」という意味ですが、ここでは「騙す」「法外な代金を請求する」というスラングです。
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