昨年12月、相国寺承天閣美術館に寄ってみた。
目的は円山応挙展である。
承天閣美術館は、若冲が相国寺の雲水であった事もあり、若冲物の展示を主としている。
若冲の天才的描写は、NHK-BSで以前よく放映されていた。
若冲の技量を認めなかった日本画壇のため、逸品のほとんどがアメリカ在住のプライス氏によって収集されてしまった。
そのため、日本に若冲の優れた現存作品が少ないのは残念な事である。
さて、その相国寺で応挙展とは、ちょっと珍しい感じがする。
相国寺で応挙というと、開山堂の杉戸絵の犬の絵が強く印象に残っている。
今回の展示は、想像していた数以上でかなり欲張ったものであった。
実際に展示されている物を見てみると、応挙の凄さがよくわかる。
日本画の巨匠と呼ばれる人物は多くいるが、やはり若冲と応挙は別格の凄さがある。
紅葉には遅い時期であったが、美術館前はまだまだ秋の風情を残していた。
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