学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
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「主語と述語」がわかってない! 

2012年06月25日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

国語教室、英語教室ともに、5回目を終えました。

ここで、両教室共に、

主語、述語に取り組んでいます。

 

がめら先生の英語クラスでは、

I, you, he, she, we, they, itを全部いっぺんに教えます。

そして、「主語」って何ですか?

というところを、かれこれもう3週間以上続けています。

もちろん、そればっかりやっているのではありません。

文字指導、発音指導、などの中に毎回文法指導があり、
文法で一番大切な「主語」と「動詞、形容詞、名詞」をしっかり認識させています。

2回目には、英語の主語と日本語の主語は言葉がすごく違うね、
という話をこれもとても時間をかけて、子どもたちから引き出しながらしていました。

「わたし、っていうけど、これ例えば男の子が言うてたら、どうなる?」

「おれ」

「おじいさんが言うたら?」

「わし」

・・・「I」が示しているものは、何なのか、本当に子どもがわかったと感じるまで時間をかけておられました。

 

ここ3回、体を使って

「動詞、形容詞、名詞」

 を頭に入れようとしています。

「動詞とはなんですか?動作をあらわす言葉」

「名詞とは何ですか? ものの名前をあらわす言葉」

「形容詞とは何ですか? ものの様子をあらわす言葉」

・・・を、指を使ってリピートしていきます。

これはどうやら”丸覚え”するようです。

 

そのほかの所で、“動詞”、”名詞”、”形容詞”だけ言っていく活動

(円になって、順に)を行っていました。

これは日本語です。

 

さてさて、このように英語ではすでに3週間以上もこの3つの品詞に取り組んでいるにもかかわらず、というべきか、やはりそこか!というべきか、

 

いま同時に国語のガウディア教材でも「主語・述語」をやっています。

これが、間違うこと間違うこと!!

 

まず文章を読んで、「主語・述語」に分ける練習をやりました。

そのあと、

「~は、どんなだ」(ものの様子をあらわす言葉)

「~は、どうする」(動作をあらわす言葉)

「~は、なんだ」(ことがらやものの名前をあらわす言葉)

の3つをきちんと識別する練習があります。

例えば、以下の文は「どんなだ」「どうする」「なんだ」のどれですか。

①星が きれいだ。

②妹は 小学一年生だ。

③ボール がはねる。

 

という問題で、見事に間違え続けると言うことは、

本当に、言葉の感覚が、備わっていないということもあるかと思いました。

(特に、「なんだ」「どんなだ」の区別)

 

日本語ですら、言葉の感性が育っていないものを

外国語の文法用語で説明されてもわかるとは思いにくいです。

 

言葉の感性、意味、といったものと同時に、

文章の構造を理解するためにも、

国語力は大切だと思います。

 

池亀先生が授業で何度も何度も「主語とは何ですか」を繰り返すのも、

ここができていなければ、文法理解にまでとても及ばないからでしょう。

 

ですが、いくら日本語の言葉の気づきや理解からはじめようとしても、

通常の英語の授業では限界があるはずです。

 

国語の授業も、「はい、これ主語、述語」と数週間で終わっていても、身につくものでもありません。

 

かなり、国語の主語・述語を

しつこくしつこく定着するまでやってください。

ガウディアの2年生の問題は素晴らしいです。

(できるようになるまで次に進めませんから)

 

ですが問題集がないのなら、短めの文章を

「主語はどれ? 述語はどうする・どんなだ・なんだ、のうちどれ?」

と聞けばいいことです。

 

これが、最初の1ヶ月半で気づいたことの、一つです。

 


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