学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

今年度のチャレンジ教室―私の目標

2015年04月07日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

今年度の中学生チャレンジ教室は、

これまであまり重視してこなかった

「学校の勉強」に取り組む予定です。

 

 

重視しなかった理由は、

それ以前の問題が大きかったから。

 

椅子にちゃんと座っていられる、

ある程度の時間、自分をコントロールして集中していられる、

学習の習慣を身に着ける

といった条件的なところから、

 

漢字が読めて書ける、

アルファベットがちゃんと音で読める、

単語を初見である程度読める、

ことができるようになってきたため、

本当はチャレンジ教室を卒業してもいいかな・・・と思いつつ

通ってくれるので、

子供たちもがんばってるし、私自身にも新しい試練を課すことにしました。

 

それは・・・「テスト対策」です。

 

学校のテストに子供たちが振り回され、

テストのたびに落ち込み学習意欲をそがれ、

学びのペースや積み重ねてきたことが中断されることが

嫌でした。

 

「テスト憎し!」くらい思ってます。

 

中学は特に「暗記」が中心になるため、

ディスレクシアの子供たちには普通の子以上に学習時間を増やしても

教科書を覚えることは容易ではありません。

でも、子供たちががんばりたい!と思っているので、

私もがんばってみましょうー!

 

準備としていくつかすでにアプリなどを探したり試したりしていますが、

以下のような環境を作ることを考えています。

 

ほかにも良い案などご存知でしたらシェアしていただけると

とてもうれしいです。宜しくお願い致します。

 

1.教科書の本文を1行ずつ聞けるようにすること

 耳から入ったほうが良い子が多いので。

→Genius Scanかスキャンアプリで教科書本文をまるごと取り込み、

そのあとで、別のアプリで一行ずつ音声を足していくか、

プリントアウトしてしまって、Voca PEnで読み上げさせるか。

 

 

2.教科書の本文の並べ替え問題を作る
 日本語の意味と語順を何度も確認できるように。

テストで多い整序問題や文の意味を問う問題ですが、

本文をにらめっこしても暗記できないし、

書かせて覚えられるわけでもないので

語順を最初からばらばらにして意味をみながら指で操作して正しい文章にしていく問題を作りたいです。

これはipadでCliker sentences (アプリ)を使おうかと考えていますが

まだ使っていないので使用の感想はまた後日。

 

 

3.Toe by Toeの読みの復習とスペルを覚える単語を厳選

単語のスペルは覚える数をかなり絞るしかないかなあと思っていますが、

音+動作+意味で短期記憶から長期記憶にもってけるといいな。

 

Toe by Toeでは多音節の読み方をしっかりやっているので

あれを応用して、音節ごとに区切り、

覚えるチャンクの数を少なくしていく。

 

動作を使った記憶は、子供によっては、書く子もいれば、段ボールでなぞる子、

タイピングの指の位置で覚える子などここはさまざまですね・・・

 

どうやってミススペルをなくすかは本当に難しいです。

 

 

子供たちと、またがんばります!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。息子が学習障害あります、 (きちこ)
2015-08-26 22:23:12
発達障害向けの塾はいやに高いため、息子には大手の個別指導塾に通わせています。
 
学習障害を見るのは初めてのようなので、
勉強の工夫を自宅でさせてみて塾宿題に対応したり宿題のだし方を多少変えてもらってます。
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きちこさんへ (村上)
2015-11-12 09:11:26
お返事遅くなってすみません!

そうですね、個別ですと自分のペースに合わせてくれるためまだわかりやすいかもしれませんね。
ただし学び方の違いに指導の工夫をしてくれるかどうかがポイントかと思います。
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