学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

神戸のヤングアメリカンズ ワークショップに参加して思ったこと

2011年06月23日 | 日記
6月16日(木)~18日(土)まで、

ヤングアメリカンズのワークショップに参加しました。

アメリカの、音楽を通じた教育プログラムです。(詳しくは上のリンク)


わたしは主催のNPOさんと一緒に、共催校の担当者として
ボランティアさんも交えて準備を進めてきました。

去年は2時間だけのお試し、

今年は初めて神戸での3日間フルのワークショップ!


参加者小学生~大学生 総勢200名!

そのうち、勤務校から中学生~大学生あわせて50人、

チャレンジ英語教室の中学生と小学生3人

が参加してくれました。

ほとんど全員が、初参加です。




1)初日の子どもたち。緊張している様子。




2)ヤングアメリカンズのパフォーマンスを通した自己紹介で、ぐっと引き込まれる。

「さあ、これからみんなで一緒に舞台を作るんだよ!」




3)年令別の練習タイム♪

この子どもたちのパワーはどこから??

・・・ヤングアメリカンズはつねに120%の力を出して引っ張ってくれていました。

恥ずかしい気持ちがだんだん無くなっていきます。




4)小さいグループで。



5)ダンスや歌だけじゃないよ。詞をかいたり、絵を書いたり、

またはゲームを通じて、いろんなことを学びました。




6)ソロや個別にも声をかけてくれ、練習する姿が見られます。

ヤングアメリカンズは、本当に、忍耐強かった。

子どもたちが自信をもってできるようになるまで、

「やってみせる・ほめる」を
何百回も繰り返してくれました。








7)最後のショー









子どもたちは、少し大きい子になると、

最後のダンスがおわると泣いている子たちもいました。

お母さんたちもたくさん 泣いていらっしゃいました。



チャレンジ英語教室のこは、2人も(!)ソロを担当していました。

覚えるのが苦手な子がいて、

歌の歌詞がどうしても覚えられなくて 
「ぜったいできへん」と言ってました。


ですが、毎日ちゃんと来て、

最後のステージで、彼はソロをしっかりこなしました。



お母さんからは、次のようなメールをいただきました。

「土曜日、○○はとても感動していました。

最初は無理だと思っていたけど

最後はとても良かったと。

しかも、弟が「お兄ちゃんがんばった。かっこよかった」

ってほめていたんです。

これ、なかなか無いことなんです。

正直最初はかわいそうなくらいでした。

人前に出て踊るなんてとてもできないと思っていたけど

すばらしい支援者がいることで不安も解消し

自信をつけることができました。

すばらしいフィールドがあれば

一歩踏み出すことが大切だと思いました。」


もう2人の参加者の子どもたちも、

本当によい感想を送ってくれました。


1人は、学校で大変な思いをしているBくんでしたが、

笑顔が見えるようになりました。

ダンスの振り付けのときも、全部英語で指示されていたのですが

まったく問題なく、コミュニケーションがとれていたようすでした。






私は・・・チャレンジ教室の子どもたちがカメラを向けても

下を向いて顔を隠していたのが、

3日目に、わたしをしっかり見て、カメラに大きな笑顔を向けてくれたとき

涙が止まりませんでした。


あ、こんなにキラっと笑ってくれている!



何がこの子たちを変えたのか、

それは、本人にしかわからないことだと思うけれど、

ヤングアメリカンズのワークショップでは

こうした “子どもたちの変化”は毎回報告されています。



障害がある子もない子も、関係なく

パフォーマンスには評価はされません。

あるのは、自分らしく表現することへの肯定感です。



「すごい!やった~!みんな上手!」


どれだけ誉められたかわからないくらい、

一生懸命がんばっている子どもたちに、YAの声が飛んできました。

「どう感じるの?

 気持ちいい?そうじゃない? どうして自分の気持ちを表現しないの?

 隣の人が気になるから?

 でもここではね、周りのことは忘れてね。

 自分の気持ち、自分のリズム、自分のダンスを踊ってほしいの。

 それが一番素敵なんだよ」



そんな言葉をかけている姿も見ました。




「自分に拍手!」も、何度も何度も言われてました。

誉められるだけじゃなく、自分で自分をほめる。

これすごく大切。



うちの学生で、自信がなさそうだった一年生がいました。

彼が書いてくれた感想文の一部です。

「YAは、人を信じることを教えてくれた。

 人を信じるには、まず自分を信じなくてはいけないことを知った。

 自分を信じて、それで次に人を信じることができるとわかった。」



彼が感じたことを、こうやって共有してくれて

とても嬉しかったです。




ちなみに、YAは8割英語、2割日本語

最後は 英語でも日本語でもどっちでもいいや~って顔を

子どもたちはしてましたよ。



私にとっても、大変よい体験になりました。

皆様も、もしお近くにヤングアメリカンズが来ることがありましたら

ぜひお試し下さい。


多くの子ども、特に自信のない子、心に問題を抱えている子にオススメ。

前向きに変わります。(特にティーンエイジャー!!)





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます! (Natsu774)
2011-08-31 22:09:47
先生、今日初めてここに飛んできました。他のエントリーで先生が取り組まれてることも読みました。そして、先生がYAのワークショップを通して感じられたことを読んで私も涙がこみあげてきました。すてきなレポートをありがとうございます。(やの)
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そうなのね (まとりょん)
2011-09-16 20:45:49
>Natsuさん

知ってる人にコメントいただくと、恥ずかしいですわ~~。

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