一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2175  ハチ公に群れるスマホや翁の忌  世津子  

2020年12月10日 | 

   翁忌(おきなき)は、松尾芭蕉の亡くなった忌日で、旧暦10月12日(今年は新暦11月26日)。延宝3年に江戸に出て桃青と名乗っていた芭蕉は、日本橋から深川に居を構え、居を芭蕉庵とした。芭蕉の主な著作「野ざらし紀行」「笈の小文」「更科紀行」「奥の細道」は、江戸を発着地としての旅日記である。

 元禄を生きた芭蕉の江戸時代と令和2年の現代を生きてスマホをいじる若者達。作者は、渋谷のハチ公の前に屯する若者たちを見て、芭蕉の時代に思いを馳せているのだろうか。目前の喧騒と古池に飛び込む蛙の静寂を比べているのかもしれない。

すっかり冬木立になりました

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2174  労りの二人の暮... | トップ | 2176  永久にひとり芝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事