一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

230 相性の筆は一本 白椿

2011年04月28日 | 

 作者伊丹三紀彦は、俳句の切れの位置を、作り手の側から明確に示すために「分かち書き」を提唱した。

 

 つまり、掲句の「一本」と「白椿」の間にある空白の一マスがそれであ 

る。しかし、この句の場合、そんな空白はなくとも同位置で切れていること

は、誰が読んでも歴然としている。

 

 さてこの句、確かに何本筆があっても、一番使い良くて手に馴染む筆は、

ず1本あるものだ。筆ではないどんな道具であろうとも色々集めてみて

も、究極は一つになってしまう。

 

ミツバツツジ(三つ葉躑躅)

 

 

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