yamanba's blog

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Stay Home ~ 茶摘み中止

2020-05-04 13:23:00 | 日記

いつもなら今頃、宮崎の山でヤマビルと格闘しながら茶摘みをしているところ、今年はコロナのため中止。緊急事態宣言が解除されれば、宮崎県へ入ることも許されるのだろうが、こればかりはやむを得ない。

宮崎の田舎にある義父の茶畑は、山の急斜面にあるので、茶摘みといっても、さながら登山のようなもので、おかげで足腰が鍛えられる。製法は昔ながらの釜炒りで、いくつもの工程を踏まなくてはならない。まず釜に火を入れ(湯を張り綺麗にした上で)、葉を釜で煎り、しっとりしたところで、揉み機に入れて揉む。(昔は手で揉んでいた)次に揉み機から取り出し、塊になった葉を手で揉み解す。この時、エビ(茶色になった茎)など取り除く。そのあとエビラ(大きな網板)へ移し、乾燥機に4時間ほどかける。熱がとれてから、乾燥した茶を揉み解し、ざるを使って振るいにかけ(これが難しい)、さらに仕上げに茶専用の乾燥釜で乾燥させること3時間。(ここで乾燥釜に入れずに手で煎ると、また一味違う)こうして出来上がり。

師匠である義父が亡くなって2年、なかなか上手くはいかないが、少しずつその味に近づいてきたかなと思ったり。今年こそは良いものをつくろうと意気込んでいただけに、茶摘みができないのは残念。摘めなかった茶木はそのままにしておくとよくないので、手入れ(剪定)をしなくてはならない。いつ宮崎へ行けるのか。とにかく、一日も早く日常を取り戻すために、今はStay Home、、

 

 

茶畑から見る風景 新緑が恋しい、、(昨年5月1日撮影)

 

 

 

昨年、撮っておいたもの(手は相方)

葉を釜で炒る 香りを届けられないのが残念、、(ここの炒り方で茶の味が決まる)

 

 

 こちらは揉み機

 

 

 

茶専用の乾燥釜に入れず、手で煎っているところ (茶を焦がさずゆっくり混ぜるのがコツ、あと体力勝負)  

 

 

   こちらは茶専用の乾燥釜

 

 

 

自然の中で育む

 

 

 茶摘みの様子(在りし日の義父の姿)