yamanba's blog

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「小川内の杉」移植~現地報告(3/21)

2016-03-21 21:30:50 | 五ケ山ダム

「小川内の杉」のリフトアップが完了したというので、早速、現地へ向かった。そこには、一段と高くそびえ立つ「親子杉」の姿があった。総高は50メートル近くあるだろうか、親杉の先端は隣接する橋桁とほぼ同じ高さになっていた。遠くから見る限り杉に異常は見られなかったが、そろそろ芽吹きはじめたのか、葉は幾分鮮やかになっていた。

先週末、福岡県が公表したスケジュールによれば、移植完了は早くて4月末(~5月上旬)、それまで根を下ろすことができない。開花の時期にかかるが、このまま元気でいてくれるだろうか。今が移植に最適な時期なのだろうが、このところの気候変動も気になる。何とか無事に終わってくれればいいが。

帰路、福岡県がダムカードを配布しているというので、五ヶ山ダム現場事務所に立ち寄った。女性事務の方から「よろしくお願いします」と手渡されたカード。見ると、裏面「こだわり技術」のところ、ここぞとばかりに、ダム(渇水対策容量)が昭和53年の福岡大渇水をベースに作られていることが紹介されていた。おまけに現存する県内のダムの中では最大のものになると誇らしげに書かれていた。この手のカードが全国にあるというから、どうしようもない。

目の前に広がる巨大な堤体を見ながら、ここにどれほどの水が溜まるものかと思った。必要のない事業に多額の税金をかけ、自然を破壊したツケはいつか必ず我々に帰ってくることだろう。それが、人間の技術では作ることができない、自然というものだから。

 

 

 以下、3月21日撮影。(午前9時ごろ、気温7度)

持ち上げられて(写真手前、架台の高さは6.7メートル)

 

 

 

 

 

 

車があるところに移動用レールが敷かれる

 

 

 

 

 

 

芽吹いて

 

 

 

 

 

 

根元部分が見えた 

 

 

 

 

 

 

 

 橋桁とほぼ同じ高さ

 

 

 

  

 

 

 

 山は削られ

 

 

 

 

 

 

山を分断する巨大堤体

 

 

  

 

 

 

移植工事業者 株式会社フクユー緑地

※「小川内の杉」移植については、まだ記載がない。