神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 22

2024年02月24日 20時04分34秒 | 甲越軍記
 勘助は一息入れてから話を続けて
「申生のこと、これこそ父に仕えて背かぬ例の鏡であります、今、甲斐において信虎公、勝千代君を憎み、二郎丸様に家督を譲ろうとも、父の心に任せ背かぬことは、死して孝をなした申生に比べれば、いかほどの事でありましょうか
もし二郎丸さまが家督を受け継ぐとも、父君が亡くなった後で勝千代君に家督を返上するやもしれません、斉の小白が他国へ逃げたのはまだ幼く、自分では判断できなかったからです、申生は年長であったがゆえに孝の本分を成し遂げて死を受け入れた、勝千代君もすでに13歳、その上聡明であられる、俗人と同じように他国にあって、祖国の滅ぶを待つなど愚かしき事であります
武田家には名将の子孫多く、数代歴々の諸侯、忠良の臣下数多おります
信虎さまが、今のままを続けていれば、いずれ忠臣が現れて信虎さまを押し込めるでありましょう
勝千代君は国に戻って、そのような臣を取り立て、若き有能な士を養い育てなさいませ、されば遠くとも5,、6年うちに家督をえること疑い在りますまい
必ずや本国に立ち戻り、不孝の名を公になさらぬよう」
と説いたのであった。
これらの予言は果たして後に板垣、小山田のごとき忠臣によって信虎を今川家に押し込めて、勝千代を取り立てたこと勘助がいまだ仕官する前に言い当てたのは諸葛武公の如し。

理路整然とした勘助の言葉に、勝千代丸も小幡日浄も感服して勘助の勧めに従うことに決めた
「これより本国に帰り、運命を天に任せて、いかなる運命も受け入れることとしよう」勝千代はそう言ってから
「もし天命により儂が家督を継いだ暁には山本殿は、儂のもとに来て、わしの足らざるところを補佐してくれるか?」と問えば、勘助は
「某、今まで数多の家中から仕官の使者がやってまいりましたが、「良禽は樹を見て住まい、良臣は君を選んで仕えるなり」と申します。
いままで諸国の使者に「主君に仕える気持ちはさらさらござらぬ、と申して断ってきましたが、実をもうせばそうではありませぬ、某の望む通りの主君あれば仕える気持ちでありました、そして今、勝千代君にこうして拝謁してみて、その聡明さに心、志、動き、初めて君を得たことを実感しました、家督継承の知らせを聞いた暁には必ずやはせ参じて臣下となりましょう」


人生相談

2024年02月24日 08時17分51秒 | 心 思い
 昨日久しぶりに体重計に乗って見たら2㎏弱減っていた
食事改善を始めて10日余りで効果が出て来た、理想体重65㎏まで、あとひと頑張りだ。
ヨーグルト、牛乳、納豆、オリゴ糖は毎日摂っている、夕食後は牛乳、ヨーグルト以外は口にしない
アルコール摂取は一か月に1~2回になった、それもコップ一杯程度、これも効果があるのではないだろうか。 毎日2~3合飲んでいたのだから、ずいぶんさっぱりと減らしたもんだ、そう言えば1日50本吸っていたタバコも、突然やめたから(30歳の時)わりと切り替えが早いのかもしれない。

友だちとの飲み会は月2回前後で、飲み物も大好きな日本酒やビールはやめて焼酎のお湯割り一本だ。 焼酎はこの時ばかりは5~7杯くらい飲む。

歳を取ると、いろいろな欲望、欲求が薄れてくることがわかった
私はどちらかというと煩悩にさいなまれて、かなりの歳まで欲しいものが多かったが、70過ぎてようやく人並みになりつつあるようだ。
こうしてブログを書いたりして多くの時間を割く、あるいはドライブをしたり、ボランティア仲間といろいろやったりしているのが良くなってきた
去っていく者は去って行って、本当にお互いを必要とする友だけが残った感じだ。

ラジオの全国放送で「テレフォン人生相談」と云うのを時々聴くでもなく聴いてしまうことがある。
今日の回答者は名前は忘れたが、元気の良い、はきはきした物言いをする女性だった、以前も聞いたことがあるが、歯切れの良い語り口でズバズバとズバリ直球どまんなかのストライクを取りに来る。

今日の相談は、35歳の娘が自分から一目ぼれしてつき合っていた人に2か月くらいで振られて、自己嫌悪に落ち込んでいる、そして落ち込むと必ず言う言葉が「私はダメなお父さんに似たから、こんなダメな女になってしまった」
お父さんと言うのは、相談者が30年前に離婚した元夫のこと、離婚してからずっと娘に、夫がいかにダメな人間だったかを腹立ちまぎれに言い続けて来たそうで、それが娘に悪影響を与えてしまったと、母親もまた娘に対して自己嫌悪に落ち込んでしまっている。

元夫は今はまじめに働いているらしいので、娘を合わせて真面目な元夫の姿を見せたら娘の気持ちが変わるのではないか、いかがでしょうか?というもの
娘が振られた原因は、彼氏が遠くに移住したいから一緒に行ってくれるか?と聞かれた時、娘は仕事のことを考えたりして決心がつかず答えに躊躇したら、「おまえと付き合わなければ良かった、そんな女だとは知らなかった」と言われ、仲直りしようとしても、もう全然受け付けてくれないで終わってしまったという。

回答者の答えは、彼氏の気持ちが離れたのはタイミングと組み合わせが良くなかったから起きたことで、娘さんの性格にはなんの関係もない
第一彼の求めに即答しなかったこと自体、本気で好きだったかどうかわからない、本当に死ぬほど好きなら何もかも捨ててついて行くはず、即答できなかったと言うことはそれほどでもなかったということ
彼氏は、それに気づいて離れていったので当然の事なんです。

子供は母親にべったりで離れないが、隣の子供も自分の親よりもあなたを大好きでべったりと言うことはないでしょ、だから人と人が好きだと言うのは組み合わせ以外の何者でもない
それから、あなたが夫の嫌いなところ、彼氏が娘さんの嫌いなところ、それぞれあるけれど夫や娘さんの全てを嫌ったわけではない
あなたが別れた夫を思い出せばわかること、別れたいくらいの嫌な部分があったけど、結婚したくらいだから、好きな部分だってたくさんあったはずです
それを書き出して娘さんに伝えなさい、「若い時の私が若気の至りで嫌いになったけど、すべてを嫌いだったわけではない、好きな所もたくさんあった」って伝えなさい、彼氏があなたと別れたのもあなたの全てを否定したわけではない、たまたまタイミングが悪かった、組み合わせが悪かったと言うだけだから、落ち込むことはないと伝えなさい。

あなたは夫が怠け者のだらしない男だから嫌になったと言いましたが、私が好きな男性のタイプは情けない甲斐性なしの優柔不断男です
わたしの友達で一番驚いたのは「病弱な人が好き」と言ったこと、自分も体が弱くて、一生懸命働いても「もっと頑張りなさい」と言われるのがつらかった
だから病弱の人なら私の気持ちがわかるから、そんな彼氏と出会って結婚したいと言いました
こんな風に人にはさまざまな形の組み合わせがあるのです、それをおかあさんも娘さんも知るべきです。

私も回答を考えてみたが、さすがに全国放送で人生相談を承る人は視点が違うと感心した次第です。
今さらだが、私の理想の女性像ってどうだったんだろうか?