神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 9

2024年02月11日 19時02分50秒 | 甲越軍記
 すでに信虎の腹は決まっており、覆す気さらさらなく明日をもって定国の切腹は決まった。それだけにとどまらず定国の嫡子、弥太郎にも父同様、切腹の沙汰が下った。
後日、弥太郎の心に父の仇を討たんという心が起きるやもしれぬ、というのがその理由であった。

日頃より、定国の忠勤ぶりを見て来た心ある士は、これを定国に伝えた
定国は驚いて、「短慮にて白山を殺した儂が切腹を賜るのは覚悟の上であるが
、なんの罪もない息子までもが同罪切腹とは理にかなわぬことである、文を書く故、これを倅に是非渡していただきたい」 とその士に託した。

弥太郎は文を見た、そこには「儂の死は当然としても、罪なきお前にまで類が及ぶのは御屋形の暴挙であるから、おまえは今井の血統を絶やさぬがためにも、今すぐにこの地を離れてかくまってくれる場所へ行き、そこでじっくりと今後の生末を考えるべし」とあった。
弥太郎は「父上の死に準ずるを得ないのは親不孝であるけれど、ここは偲んで父の仰せに従い、他国へ逃れることとしよう」
そのように言って、とるものも取らず、さっそくに旅立った、頼った先は、武田家と盛んに戦を行っている宿敵、信濃葛尾城に本拠を置く、村上頼平であった。
その頃、信州村上と言えば数代にわたり続く名家であり、頼平は剛勇の大将として名高き人である
信虎は、たかが獣一匹の為に重代の臣を殺し、諫める忠臣を遠ざける愚行を重ねた、しかも一つの仇をも持つことになってしまった。

昔、楚の平王は忠臣であった伍子胥(ごししょ)の父兄を殺害したので、伍子胥は逃れた
呉国に逃れた伍子胥は、後に呉の軍師として楚に攻め込み楚の都を落し、平王の屍に鞭打ったという。
弥太郎の才知は伍子胥に及ぶことはないが、怨恨の心は伍子胥のそれとなんら変わることはない。

荻原常陸介に預けられていた定国に切腹の沙汰が申し渡され、検使役として多田三弥を荻原家へ送った。
定国は三弥に対して「一時の過失により、君寵愛の畜類を殺したことは罪であるが、罪重きとはいえ人をもって獣にかわるとは未だ聞いたことがない
君を恨むことはないが、このようななされようでは、当家の危機はすぐそこに迫っておろう。 この儂の言葉、かならずや君にお伝え願いたい」
そう言うと、一尺三寸の中巻した行光の脇差をとりあげみぞおちの下に突き立て、「エイ!」という声と共に後ろの方に突き立てる
切っ先は背骨の上に抜け通り、定国は鬼の形相となって館の方を睨みつけうつ伏せに倒れ込みこと切れた。
荻原と多田は顔を見合わせ嘆息した、しかし定国の遺言は信虎に伝えられることはなかった。



春になるのかなあ?

2024年02月11日 07時50分36秒 | yottin日記
*これは昨日午前に書いた記事です

 このまわり朝が寒すぎる、大寒の頃の方がむしろ温かかった気がする
今日は陽が差してきた、天気予報を見たら10時晴、11時から曇り、午後には雨が降る見込みだそうだ
これは今のうちに散歩に行った方がいいな・・・と言うことでブログ書きはしばし休憩。

 ただいま帰宅、11時、家を出たのは10時少し前だから1時間か4.5km、あれだけ歩いて歩数6600とは少し少ないが、ほとんど10度くらいの長い上り坂ばかりで、最大35度くらいの所も登ったから、前半2.5kmの運動量はなかなかのもの。
前に住んでいた家にも寄って、神棚の水を替えて榊も新しいのと取り換えて来た
晦日に山の神社からお札をいただいてきたから
今住んでいる家とは神社が違うので両方の神様をそれぞれお祀りしている。

後半は下りでのんびり写真を取りながら、途中でお墓参りもしてきたし
11時からは曇り予報だが、まだ晴れている、風が強くなってきたけどね。

雪もなく、今日は暖かなので畑にはあちらこちらで春の準備をしている人たちがいた、毎年ここでみんな油断するのだけれど、15日から月末が一番大雪が降る、この2週間が小雪なら、今年は雪の少ない年で終わるのだけれど。
このまま春になってほしいです。

能登から佐渡まで地震に翻弄された1月だったが、ここに来て佐渡では300㎏越えの大まぐろが獲れ、昨日は21㎏~1㎏のメジマグロが1000本揚った
大きなのは1㎏あたり3000円の値が付いたそうだ
大漁に大喜びの顔が目に浮かぶ、売り上げの一部は能登に寄付するそうだ。
メジマグロは本マグロの子供の名称、子供とはとはいえ大きい
私は、このメジマグロが大好物で4~5㎏でも腹は大トロ状態の肌色の脂がなんとも言えない香ばしさ、上身でも頭に近い皮の下身も凄い!
あれを寿司に握ってもう一度、お腹いっぱい食べたい

晴れた朝は谷筋から、木々の合間から水蒸気が昇る 
私のお気に入りの場所