神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 13

2024年02月15日 20時08分39秒 | 甲越軍記
                           信玄誕生

 司馬温公の勧学歌に「子を養い教えざるは父の過ちなり」と、されども父が無道の者で、教えること好ましくない場合はどうなるのだろうか。
それはそれ、天地の性はまことにうまくできている、愚かな親に時として素晴らしい才を備えた子が生まれ出ることがある。
武田家において、まさにそのとおりのことが起きた。
武田勝千代丸と申すのは信虎朝臣の嫡子である、その母は穴山左衛門大夫信孝の娘、すなわち伊豆守信行の妹である。

穴山氏は元武田家の一族、もとは下山家と言ったが、近年家風が零落して、信虎の父信昌の時より当家の家臣となった。
勝千代丸が誕生した時には、大永元年辛巳の歳三月である、その頃、駿河国の住人節間玄蕃允という者があり、今川義元の為に領地を奪われ、信州飯田というところに移り住んでいたが、郷民をたぶらかして一揆を起した、信州の所々より訴えが起って信虎の耳に入った。
日を移さず信虎は甲府より押し寄せて一揆をうち破った、一揆の郷民を切り鎮め、節間をも打ち滅ぼし三月二十八日に甲府に凱旋した

その日、信虎の内室は穏やかに男子を産んだ、勝ち戦で帰還した日に生まれたので、幼名を勝千代とした。
我が国の兵家の祖とも称された奇特の英雄故に、降臨された時の様々な不思議が伝えられている。
中にも確かに見て驚いたのは、産屋の上に白雲一条たなびき下り、よそ眼から見るときは、ただ白旗の風にひるがえる姿に見えた
しばらく空に留まり、四方に散り去った時、一隻の白鷹がいずこからか来るともなく産屋の上に下りて三日までそこを去ろうとしなかった。
これを見た人々は「これはただ事ではあるまい、当家が崇拝する諏訪明神の神の使者、若君を守護してくれているのだ」と末頼もしく思うのであった。

七日の祝詞が終わり、武田家の人々が若君を見ると、その様子は優れて尋常の小児と異なり、みだりに泣き声を上げることなく、もし心に叶わず泣くときには声の大きなこと人の耳を貫くほどであった。





バレンタインとチョコレート

2024年02月15日 08時35分55秒 | yottin日記
この記事は昨日書いたものです

バレンタインデーがいつなのか? まったく関係なくなったら忘れてしまった
チョコの一つも届かなくなったと自虐的に思っていたら、昨日、同級生のT子が手作りのパウンドケーキと生チョコを我が家まで届けてくれた。
「バレンタインとは関係ないんだよ」と念を押して
ちょうど、私も久しぶりに船長に頼まれて午前中だけ港へ手伝いに行って、魚をもらってきたので、サバや小カレイを持って行ってもらった。

T子は長年看病していた旦那さんを昨年末に亡くしたばかりで、お誘いも自重していたのだが、たぶん49日の法要も済ませたのだろう。
ずっと施設の調理師をやっていたので調理はお手の物、ケーキ作りと生チョコが上手で、たまにこうして持ってきてくれる
T子と同じ施設で働いたことがある女房殿も刺激を受けて、たまにケーキを作るようになった
T子の生チョコを口に入れて溶けるのを楽しんでいると、ほんとうにとろけるような美味しさで、やはり生チョコとはいいものだ。

現役の時は女性が8割の会社だったから10ケくらいはもらっていたが、当然ながら義理チョコばかりだったが、さすがに独身の40代の女性からは、そこそこ良いチョコをもらった
もちろん、義理チョコだが大人の女性が選ぶものは違うとおもった。
もっともネットなんかを見ると、チョコとは言い難い数千円もする本格的な高級チョコも多いので驚く。
数千円と言えば、どうしてもステーキやマグロのトロのほうに触手が動く
それでも一生に一度くらい、本物のチョコを食べてみようかとおもうこの頃である。

今日はボランティアの会合があって、とても暖かい日だったので、散歩がてら歩いて会場まで行った、2時間たっぷりあれこれ話してから、帰りに魚屋の仲間の所に顔を出した。
ここで、あれこれ30分ほど話して、家路についた

家の近くの住宅街に来たら、制服のブレザー姿の高校生が4人路上で遊んでいた
2人はキャッチボールで、投手役がこれは見事なフォークボールを投げていたので、歩きながら背後から感心して見ていた
もう一人はスケートボードをかまっていて、もう一人はその子と話していた
すぐ近くまで行ったら、話していた子が私に「こんにちは」とあいさつした
ちょっとベビーフェースの男子
私も大きな声で「こんにちは」と返した
これで終わりかと思ったら、「今日はバレンタインです」と意外なことを言った、それで反射的に「そうか、今日がバレンタインか」と言ったら
「チョコレート、一つももらえませんでした」と言う
「もらえなかった?」
「はい、ゼロです」
初対面なのに面白い子だなあと思いながら、私は「そうか、俺は二つもらっちゃったよ」と思わず言ってしまった
そうしたら、彼氏なんともいえぬがっくりした表情になったので、私は思わず大声で「ははは!」と笑ってしまった。
茫然としている高校生を後に家に向かった、歳甲斐もなく心の中で(勝った!)なんて思ってしまって苦笑
今日は9000歩歩いた。