神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 8

2024年02月10日 19時34分41秒 | 甲越軍記
信虎には彼の国の故事を例に申し上げる
「昔。衛国の懿公(いこう)は常に驕りのあまり、鶴を愛し金の冠に、錦の服を着せ、官位を与えて「鶴大夫」と呼んだ
外に出るときは鶴をも輿に乗せて往来し、その為に費用を費えること莫大であった。
忠臣がこれを危ういと思い諫言しても一向に聞き入れず、贅沢三昧を続けた

後に北方の犬戎国の夷族が衛国に攻め込んできたとき、懿公の為に戦う者は一人もなく、敗惨した。
懿公、また左右の者に命じて戦わせようとしたが、左右の者は『君、日頃から鶴を愛し、鶴大夫と称して我らより高位にしたのだから、鶴大夫に命じて戦うべし』そう言って、懿公を置き去りにして皆去っていった
懿公は夷族によって滅ぼされ、その身は細々と切り裂かれて亡き者にされた
これもひとえに畜類を愛し、人を用いることが無かったからであります
このような例え話をわが君に言上申し上げるのは、まことに恐れ多いことなれど、あえて申し上げます
此度、今井杢之允に死を賜る所以は一匹の畜類より始まったことで、いかにわが君の寵愛厚いと言えども累代の功臣と同列ではありません
刑法は国の治具にて、刑法の罪に当たらぬ裁断をされたなら人々は皆、背くでありましょう
今一度、心を鎮められて今井の切腹の沙汰御取りやめいただきますよう、万民が納得する正しきお沙汰をお願いいたします」

言い終わると同時に、信虎の表情は憤怒の色顔に現れて、館中に響き渡る怒声を張り上げた
「虎豊、虎資、黙って言わせておけば法外なる悪言かな、定国は武門の身として、その役目をおろそかにして、居眠りをした挙句、白山に面を切られる失態
これがもし、敵国の忍びであれば定国の命はもちろんのこと、わが身さえも命の危うき事はなはだしかったではないか。
主人の身を警護する者が、その役目をおろそかにし、このような失態を犯しただけでなく、わずかに眉間のかすり傷であるのに、わが寵愛する白山までも切り殺すとは、何たる不届きであるか
また凡夫の身でありながら主人の次の間で刀を振り回すなど、それだけでも死に値する所為であろう
畜生と申すなら、殺す前にこうこうしかじかと申し立てて処分を問うてからでも間に合うものを、我に相談もせず切り殺すとは、これ賜死に値するものである
うぬらも少々の学識を鼻にかけて、主人の罪を数え上げ毛唐人の亡国の不吉な故事を引き合いに出し面白からぬ諫言不快千万である、胸糞悪いことはなはだしい
本来ならば二人揃えて打ち首にするところだが、今般は許しおく、二度と目通りは叶わぬ、早々に罷り立て」と吐き捨てて、奥の間に入っていった。

両士は一命を投げうって諫言せんとしたが、信虎の暴挙の中にも定国の罪名を挙げて話したことには、たしかに一理あると認めざるをえなかった。
二人はあきらめてすごすごと館を後にした。































大町から高瀬川沿いに 犀川の白鳥を見に行く

2024年02月10日 08時55分51秒 | ドライブ
白馬を過ぎると仁科三湖、北から青木湖、中綱湖、木崎湖と並ぶ、やがて大町市の北の入り口に着く
ここからは山間部が終わり、安曇野市に向けて平野が広がる関係で道路の数が一気に増える
一番東が県道51号、別名安曇野アートライン(大町明科線)、次が今日走った県道306号、北アルプスパノラマライン(有明大町線)、その次が国道147号、別名糸魚川街道、一番西が県道306、これも安曇野アートライン(有明大町)
なんといっても走りやすいのは306号、川べりなので開けて美ヶ原方面の山並みまでよく見えて気持ちが良い、そして信号が少ない、だからたいがいはこの道路を使う。

今日は白鳥見物が目的、今までは犀川白鳥湖を見に来ていたが、2年ほど前に来たときは工事で入ることが出来なかった
その後、大王わさび園の対岸あたりに、御法田湧水池および犀川にも白鳥飛来地があると聞き、今日の快晴をチャンスとして向かったのである。
ところが大町市どころか、安曇野市まで道路以外は真っ白で果たして川べりまで行けるか不安になって来た。
国道19号塔の原交差点まで来て、あと数百m、ナビに従って細い道に入ったとたん、それは個人宅の入り口だった
あわててバックしようとしたが、後は国道、車の切れ目まで少し焦った、でもほかにそれらしい入り口は無いし2kmほど仕方なく19号を松本方面に走らせ、ようやく方向転換して戻る、今度は左方面だからゆっくり走らせて、それらしい道を発見、前の車も1.5台分くらいのわき道に入ったので、間違いなしと後について走った、とにかくついて行ったら河原の土手に到着、そこからしばらく行ったら川べりの広い駐車場らしき雪に覆われた広場に出た。
先の車がなにか躊躇しているので、隣に停めて外に出て川の様子を見ていたら先の車から女性が降りてきて
「あのぉ ここに駐車していいんでしょうか?」と聞いてきた
「いやあ私も今日初めて来たんですよ」
「え~? そうなんですか」と苦笑い
「でも、ここでいいでしょ、他に誰も来てないし広いから」と言うと
「そうですね そうですよね」と言って、運転手の男性のところに行った
男性も顔を向けて「ありがとうございます」というので
「白鳥見物ですか?」と聞くと
「そうです、ガソリンスタンドで聞いてきたんですよ」というから
「私も道がわからないで、おろおろしてたんだけど、おたくの車を見て後をついてきたんですよ」と言ったら
「え~! 私たちもはじめてなんで」と言うから
「そうなんですよね、お互い初めてで頼り合って・・」と双方笑った。
ナンバーを見たら、愛知県だった。

雪国の貫録を見せようと、雪の河原にスニーカーで入っていった
結構河原は広くて河べりまで数十メートルある、しかし歩いてみたら積雪は5cmもないので楽勝だった。
ただ河原の石が大きくて歩きづらいが、すぐに慣れてすいすいと歩けた




右の方を見たら2~3羽見えたので(案外少ないな)と思ったが、どんどん歩い
て行った、すると7~8羽の群れだった、白い岩だと思ったら数羽が顔を隠して寝ていた姿だった、あんな白鳥の寝姿は初めて見た


それを撮ろうと近づいて言ったらさらに右の川に結構たくさんの白鳥が見えて来た、行けば行くほど多くなる、最終的に50羽以上いた。
もっと向こうには三脚を構えた本格的な写真マニアもいた、私はど素人でいつも手持ちでぱっぱととっていくから手振れも多いし、なんの技術も持っていない。
ようするに記録写真なのだ、じっくりというのが性分に合わない。
それでもご機嫌で写真をたくさん撮って来た



団子になって寝ている

寒さ対策 ふくら白鳥かな?




















30分くらいいたかな、車に戻ったら、さっきの女性も戻っていて
「白鳥は居ましたか?」というから
「ええ、50羽以上は居ましたよ」と言ったら
「ええ? そうなんですか、私の方は10羽くらいで全然だめで」
「ああ あちらはいいですよ」
「そうですか じゃあ行ってみようかしら どの方向ですか」というので指をさして教えてあげた。
私は川下に行き、彼女らは川上に行ったのだ、私の方が感が良かったというわけかな? (しょうもない自慢して アホやん)
ともあれ目的達成で満足できたので良かった、天気が良いのがなにより。