名古屋市中区栄では5日午前11時過ぎから約1時間、市民約200人が参加したデモがあった。東海3県の15団体や個人が昨年7月に設立した「未来につなげる・東海ネット」が呼び掛け、参加者は「人を犠牲にするエネルギーはもう止めよう」「次の事故が起こる前に原発は止めよう」とシュプレヒコールを上げた。
同市北区の公立小学校教諭、小野政美さん(63)は「被災児童の現状を知った教え子たちも脱原発を真剣に求めている。この声を伝えたい」と参加した。同ネット代表、門田一美さん(30)は「今日を原発最後の日にしたい」と話した。
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を政府が目指していることを受け、市民ネット「全国シール投票の会・あいち」も中区栄で5日、再稼働の是非を尋ねるシール投票を行った。1時間で▽再稼働賛成32▽反対278▽分からない364−−の回答が集まった。
3〜20日に8府県で実施中の運動の一環。同ネットの久野秀明さん(61)は「大飯原発で事故が起きたら放射線被害は東海地方にも及ぶ。調査結果を国や関西電力、大阪府など周辺自治体に届けたい」と話した。【稲垣衆史、河出伸】
(5月6日付け毎日新聞・電子版)
http://mainichi.jp/select/news/20120506k0000m040113000c.html