滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1110/198:暴力団取締り】山口組系組長を逮捕 自動車登録、虚偽記載疑い

2011-10-23 01:21:08 | Weblog
 県警組織犯罪対策課と彦根署などは10月21日、暴力団の組行事や参集などに使う車を不正登録したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、長浜市八幡東町、指定暴力団山口組系3次団体組長で無職長谷川勝也(42)、同市平方町、飲食店従業員木村敏夫(42)の両容疑者を逮捕した、と発表した。

 逮捕容疑は、両容疑者が共謀して2007年9月10日、守山市木浜町の国土交通省近畿運輸局滋賀運輸支局で、組長の長谷川容疑者を使用者とするべき乗用車の登録申請を、木村容疑者が使用する旨のうその内容を記載し、虚偽の登録をしたとされる。

 県警は、暴力団関係者の車であることを隠す意図があったとみてさらに調べている。

 県警幹部によると、長谷川容疑者は岐阜県内に事務所を構える山口組系2次団体の幹部でもある。県警などは、岐阜、滋賀両県内の関係先や車など数カ所を家宅捜索し資料など約30点を押収した。

 県警では、長谷川容疑者の逮捕を契機に、組の壊滅と彦根市内にある組事務所の撤去を目指している。

◆背景に排除機運の高まり

 今回逮捕された長谷川容疑者が束ねる組は、数年前から湖東・湖北両地域に縄張りを拡大。この地域にはいくつかの別の暴力団組織があり、大きな抗争や事件の発生につながりかねない懸念が生じていた。

 県警が、両地域を中心に暴力団や関係者に対する取り締まりを強めてきたのは、見え隠れする暴力団組織の不安定な力関係のほか、全国的な暴力団排除機運の高まりが背景にある。

 暴力団組員であることを隠して口座を開設する詐欺容疑など、表面化しにくい事件でも各法令を使いながら、組関係者らを逮捕してきた。

 県警によると、長谷川容疑者の組員は10人程度。今回の組長逮捕で、組壊滅に向けて大きく前進したとみる。

 8月には県暴力団排除条例が施行されるなどしたため、住民側も機運を高める。飲食店がひしめく彦根市内の歓楽街・袋町。これまで暴力団による用心棒代の請求などの被害があったが、26日には袋町の飲食店経営者や地元商店街、住民を交えた暴力追放の協議会の設立を予定する。警察・行政、住民や事業者らが緊密に連携しながら「安心して飲食できる健全な町」を目指す。

 巧妙化、潜在化する暴力団を社会から排除するには、徹底した取り締まりに加え、「暴力」に対する恐怖を押しのけ、関係者がより強力にスクラムを組むことが求められている。

(10月22日付け中日新聞・電子版:同日付け毎日・電子版なども報道)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20111022/CK2011102202000117.html
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20111022ddlk25040361000c.html

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