滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1004/136:CO2削減】大津市、カーシェアリングの社会実験

2010-04-18 01:56:25 | Weblog
 大津市は、関西電力や平和堂、県立大などと共同で今秋、複数の人が自動車を共有するカーシェアリングの社会実験を同市中心部で実施する。実施主体となる「大津市都心地区温暖化対策地域協議会」が4月21日に発足する。

 JR大津駅前から浜大津周辺にかけての大津市中心部で、カーシェアリングやコミュニティーサイクルを活用し、マイカーを使わないで生活する社会実験を展開する。今後内容を詰め、参加モニターを募集する。

 このほか、化石燃料から太陽電池などのエコエネルギーへの転換による二酸化炭素(CO2)削減の方法を検討。具体的な目標を掲げたCO2削減の工程表をつくる。

 協議会は、市中心部のCO2削減方法を探るため設立。国の一般公募事業「低炭素地域づくり面的対策推進事業」の採択を受けた。本年度の事業費1650万円を国が全額負担する。事業は2カ年計画。

 協議会の窓口となる大阪市の建設コンサルタント「環境総合テクノス」の担当者は「大津は今後も人口が増加する都市。どこまでCO2を削減できるのか可能性を探りたい」と話している。 (小西数紀)

(4月17日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100417/CK2010041702000002.html


【1004/135:RD産廃処分場】RD産廃施設の解体工事で説明会 / 県が栗東の周辺住民に

2010-04-18 01:47:37 | Weblog
【写真:焼却施設の解体工事の安全性について質問する参加者(栗東市小野)】

 滋賀県栗東市のRDエンジニアリング産廃処分場焼却施設の解体工事について、県による周辺住民を対象にした説明会が4月17日、現地で行われた。住民約40人が参加し、処分場の象徴だった2本の煙突などを解体する過程について説明を受けた。

 解体するのは、南側と東側にあるそれぞれ高さ15メートルの焼却施設。県の緊急対策工事の一環として約7千万円かけて行う。

 工事を行う建設会社の担当者らは、来週から汚染物資を除去する作業を始め、6月中に解体作業を終えることや、作業中は敷地内の4カ所に粉じん計と騒音・振動計を設置し、汚染物質の有無を測定することを住民に説明した。住民からは、ダイオキシンなど汚染物質を検出した際の連絡体制について質問が出ていた。

(4月17日付け京都新聞・電子版:18日付け毎日・中日の電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100417000096&genre=A2&area=S00
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100418/CK2010041802000003.html

【栗東の産廃処分場跡地問題:住民要請で焼却炉撤去始まる】

 RDエンジニアリング社の産業廃棄物処分場跡地(栗東市小野)の有害物処理を巡る問題で、県は、ダイオキシン類飛散の恐れが指摘されていた焼却炉の解体撤去作業を始めた。17日には現地説明会が開かれた。

 焼却炉は2基あり、いずれも高さ約15メートル。RD社がごみ処理に使っていたが、06年の同社破産後は敷地内に放置されていた。07年の県の調査で、炉内から廃棄物処理法の基準を最大1300倍上回るダイオキシン類が検出され、老朽化による倒壊を心配する住民らが撤去を求めていた。

 工事は建設会社「日本国土開発」(東京都)が請け負い、先月中旬から開始。有害物質が飛散しないように、周りを防炎シートで覆い、高圧水で洗浄した後に解体する。部材は分別し、敷地内から運び出して処理する。

 この日は同社の担当者らが、住民ら約40人に工事の手順などを説明。安全確認を徹底して工事を進め、異常が発生した場合は直ちに中止して住民らに知らせることなどを強調した。工事は6月末に終了する見通し。【南文枝】

(4月18日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100418ddlk25010257000c.html




【1004/134:知事選】嘉田知事が公約素案を公表 / 滋賀県知事選、政策3テーマ別

2010-04-18 01:42:49 | Weblog
【写真:知事選マニフェストの素案を茶話会参加者に説明する嘉田由紀子知事(東近江市佐野町・ファブリカ村)】

 7月11日投開票の滋賀県知事選で、再選を目指す嘉田由紀子知事が4月17日、知事選マニフェスト(公約集)の素案を公表した。政策を「人生版」「県政経営版」「地域社会版」の3テーマに分け、県政経営の分野では県民参加型の事業仕分けなどを盛り込んだ。

 マニフェスト作成に向けて県民と意見交換するため、同日に東近江市で始まった茶話会で参加者に示した。

 素案の「県政経営版」では、事業仕分けで財政健全化を図るとしたほか、部局別予算枠の廃止による縦割り行政の解消を盛り込んだ。関西広域連合によって「広域的な課題に対し、効率的で効果的な対応を検討」するとした。市町との税の共同徴収などで行政サービスの効率化も目指すとしている。

 「人生版」は出産から子育て、教育、高齢者医療まで一生に必要な支援について「妊婦検診や不妊治療の負担減」「在宅療養体制の整備」などを列記。「地域社会版」は低炭素社会の実現や産業育成、防災など5分野での目標を掲げた。

 とくに「人生版」と「地域社会版」は、6月にかけて県内各地で開く茶話会を通じて意見を集約し、具体的な政策を盛り込むとしている。

(4月17日付け京都新聞・電子版:18日付け毎日・電子版、朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100417000138&genre=A2&area=S00
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100418ddlk25010255000c.html


【1004/133:県立文化施設廃止】県立琵琶湖文化館学芸員・井上ひろ美さん(38)=守山市

2010-04-18 01:31:17 | Weblog
【毎日新聞特集「湖国の人たち」:オピニオン’10 井上ひろ美さん】

 ◆県立琵琶湖文化館学芸員・井上ひろ美さん(38)=守山市

◇「文化財守る」第一に 既成枠超え新たな挑戦

 滋賀の貴重な文化財を保存、展示してきた県立琵琶湖文化館(大津市打出浜、休館中)が今年、開館50周年を迎えた。しかし、県は昨年12月、財政難や老朽化を理由に現施設の廃止方針を打ち出した。館の機能の重要性は認められたものの、行く末は不透明だ。存在意義や今後について、学芸員の井上ひろ美さん(38)に聞いた。【中本泰代】

 --琵琶湖文化館とはどんな施設なのでしょうか。

 文化財の流出防止と産業振興を目的に、県庁隣の武徳殿に「産業文化館」が設けられたのが1948年。滋賀会館への移転を経て、61年3月、現在の施設がオープンしました。総合レジャー施設という位置づけで、博物館に加えプールや展望台、植物園、水族館などを備え、当時では珍しい洋食を出すレストランもありました。1階ベランダにはパラソルが立てられたとか。

 その後、近代美術館や安土城考古博物館、琵琶湖博物館などが開館するたびに機能を切り離し、琵琶湖文化館は仏教美術に特化していきました。81年には、県内各地の国宝や重要文化財などを一堂に集めた特別展「近江の名宝」展を開催。前例のない企画で、全国の博物館が後に続きました。

 この半世紀、琵琶湖文化館は、県内の博物館の「開拓者」でした。仏像などの文化財は信仰の対象でもあり、借りたり展示したりすることは当初は難しかった。そんな中、地道な活動で所有者や地域の理解を得、信頼関係を築いてきました。

 --しかし07年10月、県教育長が初めて琵琶湖文化館の存続に言及し、08年4月には休館。以来、どのような活動を?

 他の施設での展示▽他館への収蔵品貸し出し▽文化財講座の開催▽調査--など、これまで通り。変わったことは、年20回ほどの展示替えがなくなったことくらいですね。

 --博物館が調査するというのは、意外な気がします。

 琵琶湖文化館は「文化財の保護」に力点を置いてきました。県教委と一緒に、各地の文化財の調査や修理にあたっています。というのも、滋賀は仏像が多く、大きくて重いため一人では扱えない。協力し合わないと仕事にならないのです。他県では、博物館がここまで保護にかかわることはあまりありません。

 地域の寺社の建て替えに伴って仏像を詳細に調べたり、修理の助言をしたり、時には預かることも。守山市の慈眼寺で薬師三尊を修理した際は、仏様の頭部が過去3回も修復され顔つきが変わっていたことが判明しました。こうした成果も過去の積み重ねがあってこそ。文化財を守ってきた所有者や地域の人たちが、日ごろの心配ごとや疑問を気軽に相談できる場であることも、博物館の本来の存在意義だと思います。

 --県は「館の機能を継承するため、12年度までに検討を終える」としています。当面は現在の状態が続きますが、今後は?

 この2年間は、いろいろなことを見直す期間だったと思います。

 例えば、昨秋は安土城考古博物館で「修復」をテーマにした展示を行いました。博物館の「裏話」的な内容ですね。50年の間にできていた「こうでないといけない」という枠を超え、積極的にチャレンジできるようになった、とも言えます。また、館のホームページに再開を願う声が多く寄せられるなど、いろんな人がいろんな立場で館のことを考えてくれていることを改めて知りました。

 6~9月には、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で50周年記念の展示を予定しています。休館していなければ、これほど多くの収蔵品を一度に公開する機会は考えられなかった。今後も、現状だからこそできることを見つけ、実行していこうと思います。

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 ■提言

 ◇まずは博物館へ
 歴史や美術は、人が「今を生きる」ために生かすことができるものです。住んでいる地域のことや先人の歴史を知ることで、人生の楽しみや仕事に生かせるいろんな知識や技術を会得できる。博物館はその材料を提供します。まずは博物館に行ってみてください、意外に面白そうなことをやっていますよ。

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 ■人物略歴

 ◇いのうえ・ひろみ
 1971年、栗東市生まれ。栗東歴史民俗博物館資料調査員、永源寺町史編さんなどを経て、05年から県立琵琶湖文化館学芸員に。担当は書跡、典籍、工芸。

【関連ニュース番号:1004/100、4月13日;1004/43、4月6日;1002/204、2月25日など】

(4月17日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100417ddlk25040425000c.html

【1004/132:入札制度】県:公共工事予定価格、全件を事後公表に / 10月から 

2010-04-18 01:21:55 | Weblog
 県は1億円未満を事前公表している公共工事の入札予定価格について、10月から全工事を事後公表にすると決めた。事前公表では落札価格が低くなり過ぎて工事の品質悪化が懸念されるため。昨年7月から全体の約3%にあたる1億円以上の工事のみ事後公表に切り替えていた。

 対象は10月1日以降に公告されるすべての建設工事。県は98年10月以降、不正防止の観点から予定価格の事後公表を始めたが、業者から事前に価格を知ろうとする動きもあったため、02年度から事前公表を導入。03年9月からは全工事とも事前公表としていた。

 一方、事前公表では最低基準価格が予想しやすく、最低価格ぎりぎりで落札するケースが増えたという。県管理課は「7年かけて元に戻ったが、電子入札もできて昔ほど業者の働きかけもないはず。最低価格で『安かろう、悪かろう』の工事では困る」と話している。【稲生陽】

【関連ニュース番号:0906/242,09年6月30日;0902/197、09年2月22日など】

(4月17日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100417ddlk25010418000c.html