滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1004/102:特別養護老人ホーム】お菓子作りで生活の質向上 愛荘の「やまびこ」

2010-04-13 23:57:03 | Weblog
【写真:和気あいあいと、蒸しパンとコーヒーの準備をする利用者ら=愛荘町の特別養護老人ホーム「やまびこ」で】

 特別養護老人ホーム「やまびこ」=愛荘町安孫子=で月2回、認知症のお年寄りによるお菓子作りが開かれている。グループホームで推進されている認知高齢者の生活の質向上に向けた取り組みが、「特養」施設でも利用者に笑顔を広げ、効果を挙げている。

 「ごりごりごり」と入所者の女性(84)がコーヒーミルで豆をひくと、大沢冨美子施設長が「うまいねえ、慣れた手つきやん」と声をかけた。褒められた女性は「(コーヒー粉が)ぎょうさんできた」とにっこり。蒸しパンの素(もと)を混ぜ終わった女性(83)が「どれが少ないかな」と考えながら、器用にパンのたねをカップに流し込む。管理栄養士の太田裕夏さんの手伝いで15分後には桜色のカップケーキが完成し、お年寄り7人が声を上げて喜んだ。

 個室と共有スペースによるユニット型の設備を持つ同施設では、食の質の向上で利用者の生きがいを引き出そうと、1999年の開設後からお菓子作りを始めた。

 お年寄りの要望を聞きながら、これまでにふかし芋やお好み焼きなどを作り、豆からひくコーヒーは定番になった。

 「自宅に帰りたがっていた人が、おやつ作りを始めてから温和になった」と大沢施設長。太田さんも「表情に豊かさが出て、笑顔が増えた」と話し、「家族の方とお料理ができる機会も設けたい」と前向きだ。

 施設の取り組みに県の角野文彦健康推進課長は「個々のニーズに合わせたケアは、利用者の多い特養では、まれなケース」と話している。 (森若奈)

(4月13日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100413/CK2010041302000014.html


【1004/101:県市町長会議】子育てや温暖化対策など議論 / 東近江で県市町長会議

2010-04-13 23:49:54 | Weblog
【写真:子育て支援や地球温暖化対策などで意見交換した滋賀県市町長会議(東近江市のホテル)】

 嘉田由紀子知事と滋賀県内の首長が意見交換する県市町長会議が4月13日、東近江市内であり、子育て支援や地球温暖化対策などについて議論した。

 保育園の待機児童対策をめぐっては、首長側が定員割れしている幼稚園の活用や保育士の人材バンクの充実を求めたほか、各種学校でない外国人学校に対する支援が行いにくい状況に助言を求めた。

 また、2030年までに1990年比で温室効果ガスを半減させるという県の目標に対しては、「進出企業の大きな危惧(きぐ)の種になっている」(獅山向洋彦根市長)と産業振興面での不安を訴える声もあり、嘉田知事は「国にくらべて大きな目標ではない」と理解を求めた。

(4月13日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100413000155&genre=A2&area=S00


【1004/100:県立文化施設閉鎖】「友の会」100人 思い込め活動継続 / 琵琶湖文化館

2010-04-13 23:45:57 | Weblog
■休館から2年

【写真:琵琶湖文化館友の会が企画した見学会「東濃の正倉院を訪ねて」に参加し、各地の仏教史跡に触れる会員たち(岐阜県八百津町・明鏡寺)】

 滋賀の文化財に関する講演や講座、見学会などを企画運営する「琵琶湖文化館友の会」の会員数が、拠点施設の琵琶湖文化館(大津市)が2008年3月に休館して以降も、大きく減少することなく100人台を維持している。会は「長年の活動への評価と文化館再開を願う人たちの思いがある」として、今後も活発に活動を続けるつもりだ。

 友の会は文化館開館5年後の1966年、滋賀が誇る豊かな文化財と魅力を、市民の手で広く発信するねらいで結成された。会員はピークの90年代には300人いたが、年々減少し、07年度は136人だった。休館した08年には約40人が高齢などを理由に退会したが、「文化館を支えたい」などとして、10人が新たに入会し、現会員は109人となっている。

 「館の存在あってこそ見学可能な非公開文化財もある」「施設再開のためにも会は休止できない」など会員の声を受け、友の会は休館後も活動を継続。講演会などの催しは、会場を「コラボしが21」など周辺の公共施設に移して行っている。本年度は長野や三重で仏教史跡に触れる見学会も計画している。

 同会事務局の井上ひろ美さん(38)は「今後も期待に応えられる催しを提供したい」と話し、会員も募集している。問い合わせは事務局TEL077(522)8179。

【関連ニュース番号:

(4月13日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100413000023&genre=K1&area=S00


【1004/99:議員定数】40から36に 議員削減案提出を検討 /目片大津市長 15日に説明 

2010-04-13 23:38:07 | Weblog
 大津市の目片信市長が市議会の議員定数を40から36に削減する議案の提出を検討していることが4月12日、分かった。15日に市議会の会派代表者に説明する。首長が議員定数削減を提案するのは異例で、市議からは「市長の真意が見えない」と戸惑う声も出ている。

 市と市議会の複数の関係者によると、目片市長は議員定数を4減らす議案を、6月定例市議会に市長提案する意向という。市議会の議員定数は、旧志賀町と合併した2006年以前は38、合併後は暫定41で、07年4月の市議選から現行の40となった。

 目片市長は「市内には学区が36ある。定数削減で財政的にも助かる。理由は多岐にわたるが私は提案するのみ。採決は議会がすることだ」としている。

 市議会は、一問一答方式を試行するなど自主的に活性化や改革を進めている。ある市議は「定数削減は議会側が自律的に考えることだ。市議選まで1年しかなく、思いがあるのならもっと早く言ってほしい。唐突すぎる」と驚く。別の市議は「議員報酬の削減など、議会内でさまざまな議論をしている最中だ。突然のことで市長の意図が見えない」と真意をはかりかねている。

 地方自治体の首長が議員定数削減を提案している例として、名古屋市の河村たかし市長が今年の2月議会で、定数75を38に削減し議員報酬を半減する議会改革条例案を提案、否決された例がある。

(4月13日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100413000020&genre=A2&area=S00


【1004/98:中国・日本人死刑執行】アジア主義を掲げるなら、なぜ鳩山首相は抗議しないのか

2010-04-13 23:27:32 | Weblog
【滋賀報知新聞社説:アジア主義を掲げるなら、なぜ鳩山首相は抗議しないのか】

 中国当局は4月6日、麻薬密輸罪で死刑判決が確定した日本人の赤野光信死刑囚(65)の死刑を遼寧省大連市で執行した。そして9日には、遼寧省の瀋陽と大連において、麻薬密輸で死刑判決が確定していた日本人の武田輝夫死刑囚(67)、鵜飼博徳死刑囚(48)、森勝男死刑囚(67)の3人の死刑が執行された。

 人権問題に取り組む国際組織のアムネスティの報告書「昨年の死刑判決と死刑執行」によれば、中国は昨年も数千人を処刑したとみられるが、死刑執行数および判決数は、依然として国家機密とされているという。

 日本の司法基準と比べれば、麻薬密輸に対する死刑は、どう考えても重過ぎる。しかし、もっと納得の行かないのは、日本政府の対応だった。6日の鳩山由紀夫首相のコメントは「残念だが、いかんともしがたい」、千葉景子法相も9日の会見で「日本の多くは、司法制度や刑罰法規の違いに反発のようなものを感じている。だが、おかしいとか抗議を申し上げる立場にない」と語った。いずれも中国の司法権に属する問題だと逃げた発言だ。せめて、日本政府は、中国に対し、最高人民法院が、公正な裁判の国際基準にかなった再審査を行うことを強く要望すべきだった。それこそが、鳩山首相の掲げるアジア共同体の第一歩のはずである。

 一方、アムネスティ日本大津・坂本グループの池田進氏は「現在、世界の7割以上の国・地域で死刑執行が行われていない」と日本の死刑廃止を求めている。たしかに中国の今回の処刑は、日本を映し出す鏡であり、死刑問題についても活発な論議をすべき時であろう。

【関連ニュース番号:1004/38、4月5日など】

(4月13日付け滋賀報知新聞・電子版)

http://www.shigahochi.co.jp/search.php?type=editorial&run=true&sort=open_time&sort_PAL[]=desc