【写真:有機農法に取り組む農家が設置した水田魚道。都会の米穀店と消費者が環境保全活動を支援する(高島市今津町浜分)】
有機農法に取り組む滋賀県高島市のコメ農家を支援しようと、首都圏や東海の米穀店が売り上げの一部を農家に還元するプロジェクトを始める。流通や消費者サイドから安全な食と環境を守るのが狙い。支援金は水路の魚道整備など環境保全活動に役立ててもらう。
■無農薬米取り引き「環境保全役立てて」
無農薬の「たかしま生きもの田んぼ米」を取り扱ってきた東京や静岡などの9店が始める。コメ1キロにつき8円を集めて支援金とするため、「ライス8(エイト)アクション」と名付けた。
高島産の米を販売する米穀店主らは、これまで、高島の田んぼを視察し、農薬を使わない水田では虫やカエル、魚や鳥などさまざまな生き物が生息することを体感してきた。安全なコメを今後も取り扱うためには、生産地の自然環境を守る必要があるとして取り組みを企画した。
農家でつくる「たかしま有機農法研究会」では、メンバーが休耕田をビオトープにしたり、田んぼを魚の産卵場所にするため独自の魚道を設置するなど環境保全に力を入れている。基金はこれらの活動に役立ててもらうという。
プロジェクトを発案した「かない米店」(東京都武蔵野市)の金井一浩さん(37)は「安全なコメを食べることは、健康によいだけでなく、生産地の自然環境を守ることにもつながると消費者に伝えたい。経済優先の消費行動が見直されるきっかけになれば」と話す。
たかしま有機農法研究会の石津文雄会長(61)は「自分たちの取り組みを一層意義深くしてくれるもので、都会の人たちの支援はありがたい」と喜んでいる。
(9月24日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092400038&genre=H1&area=S00
有機農法に取り組む滋賀県高島市のコメ農家を支援しようと、首都圏や東海の米穀店が売り上げの一部を農家に還元するプロジェクトを始める。流通や消費者サイドから安全な食と環境を守るのが狙い。支援金は水路の魚道整備など環境保全活動に役立ててもらう。
■無農薬米取り引き「環境保全役立てて」
無農薬の「たかしま生きもの田んぼ米」を取り扱ってきた東京や静岡などの9店が始める。コメ1キロにつき8円を集めて支援金とするため、「ライス8(エイト)アクション」と名付けた。
高島産の米を販売する米穀店主らは、これまで、高島の田んぼを視察し、農薬を使わない水田では虫やカエル、魚や鳥などさまざまな生き物が生息することを体感してきた。安全なコメを今後も取り扱うためには、生産地の自然環境を守る必要があるとして取り組みを企画した。
農家でつくる「たかしま有機農法研究会」では、メンバーが休耕田をビオトープにしたり、田んぼを魚の産卵場所にするため独自の魚道を設置するなど環境保全に力を入れている。基金はこれらの活動に役立ててもらうという。
プロジェクトを発案した「かない米店」(東京都武蔵野市)の金井一浩さん(37)は「安全なコメを食べることは、健康によいだけでなく、生産地の自然環境を守ることにもつながると消費者に伝えたい。経済優先の消費行動が見直されるきっかけになれば」と話す。
たかしま有機農法研究会の石津文雄会長(61)は「自分たちの取り組みを一層意義深くしてくれるもので、都会の人たちの支援はありがたい」と喜んでいる。
(9月24日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092400038&genre=H1&area=S00