滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0709/146:外来魚問題】県内の河川でオヤニラミが勢力拡大、在来魚への影響懸念

2007-09-30 23:53:58 | Weblog

肉食で繁殖力が強い淡水魚オヤニラミが県内の河川で生息範囲を広げています。国内の他地域ではもともと生息していましたが、県内にはいませんでした。県は「指定外来種」に定めて放流などを禁じており、滋賀の在来魚への影響が懸念されます。

県内で魚類の生息調査を続けている県立琵琶湖博物館特別研究員の中尾博行さん(30)によると、7月下旬、これまで見つかっていなかった野洲川本流で体長約3-6センチの稚魚、成魚を計5匹を確認した。8月上旬にも3匹を捕まえました。

オヤニラミは、県内では1987年に野洲川の支流の田村川(甲賀市)で初めて確認されました。以後、大石川(大津市)や日野川(日野町)などで見つかっています。観賞魚として人気が高く、飼育されていたものが放流されて定着したケースが多いとみられます。県は、地域の生態系を守るため今年5月に指定外来種に定めており、放流の禁止、飼育の届け出などを定めました。

中尾さんは「オヤニラミは小動物を食べるため、在来魚のオイカワやカワムツの稚魚、卵を食べる可能性がある」と指摘しています。琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員は「すぐに影響が出るとはいえないが、予防の観点から注意が必要だ」と話しています。

(9月30日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007093000055&genre=H1&area=S00

【0709/145:交通問題】米原市、路線バス廃止で予約乗り合いタクシー、1日から近江地域でも運行

2007-09-30 23:46:01 | Weblog

米原市の米原地域で走る市民の予約制乗り合いタクシー「らくらくタクシーまいちゃん号」が10月1日から、近江地域での運行も行います。

「まいちゃん号」は2004年10月から、近江タクシー湖北(長浜市)が市から委託されて運行。湖国バス(彦根市)のJR米原―彦根路線が廃止されるのに伴い代替措置として始まりました。

今後はJR米原駅周辺とJR坂田駅周辺を共通エリアとし、それぞれの周囲を4つに分けたエリア内の移動と共通エリアとの移動ができます。

現在、市内のバス10路線の運行赤字額約9000万円のうち、約6100万円を市が負担しています。今後の伸びが見込めない4本を08年度までに順次廃止。うち米原から近江地域の多和田を走る湖国バス多和田線を9月末で廃止し、もともと公共の交通機関が少ないJR坂田駅周辺もカバーすることで経費削減と利便性の向上を狙っています。

専用の停留所は米原地域の94カ所(約150メートル間隔)に加え、近江地域に79カ所(約200メートル間隔)設置します。運行は午前6時から午後7時半。利用料は大人300円、子ども150円。

(9月30日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007093000046&genre=K1&area=S20

【0709/144:多重債務者】多重債務者を生むな、サラ金などの被害者らが大津で全国集会

2007-09-30 23:38:59 | Weblog

多重債務者を生まない社会のあり方を考える「全国クレ・サラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会in滋賀」が9月29日、大津市打出浜のびわ湖ホールなどで始まりました。「ワーキングプア」など、多重債務につながる低所得層の問題や、自治体の対策などが議論されました。

全国クレジット・サラ金問題対策協議会などが毎年開いており、滋賀県で開くのは初めて。全国から被害者や弁護士、司法書士など約1500人が参加しました。

全体会では、集会の事務局長を務める土井裕明弁護士が基調講演しました。「生活費が不足し、消費者金融に頼るのが多重債務の構図」とした上で、「低利の公的融資制度が整備されるべきだ」と求めました。

この後、自治体の対策や被害者の生活保護など、18のテーマごとに分科会がありました。集会は30日も開かれます。

(9月30日付け京都、毎日などが報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007093000023&genre=K1&area=S10

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070930ddlk25040373000c.html

【0709/143:景観保全】守山で都市再生フォーラム、学識者らが景観形成で意見交換

2007-09-30 23:24:38 | Weblog

滋賀県守山市の景観形成を考える「都市再生フォーラム」が9月29日、同市吉見3丁目の守山商工会議所で開かれました。学識者や市民代表が、景観のありかたについて意見を交わし「美しいまちなみ形成には市民参加が欠かせない」と訴えました。

都市計画に詳しい立命館大の及川清昭教授を司会に、「同市美しい景観づくり委員会」の本城博一副委員長と「同市民100人委員会」の南井良彦副会長、NPO法人「びぃーめーる企画室」の小川泰江理事長、山田亘宏守山市長が、守山市の景観について討議しました。

出席者からは「伝統的な景観の一方で、無秩序な看板類が足を引っ張っている」(本城副委員長)、「規制だけでなく、若い世代を(景観形成に)取り込むための工夫が必要」(小川理事長)、「自分の家を街並みに合うようにする意識が欠かせない」(南井副会長)など行政や市民の努力や意識変化を求める声が上がりました。

守山市は旧中山道沿いを中心に建物の高さ制限などを盛り込んだ地区計画や条例制定を目指しており、市民の声を生かそうと今回のフォーラムを企画しました。山田市長は「規制は私権の制限につながるが、まちの付加価値を高めることにもなる。景観形成に市民が参加できるルール作りをしていきたい」と話しました。

(9月30日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007092900123&genre=B1&area=S10

【0709/142:労働問題】コミュニティ・ユニオン:不当な条件で働く仲間支援、きょうまで奈良で集会

2007-09-30 23:18:30 | Weblog

◇不法・不当な条件下で働く仲間「一人一人の支援広げよう」--70団体、400人

非正規労働者や外国人労働者らを地域で支えている個人加盟の労働組合(コミュニティ・ユニオン)が一堂に会する「第19回コミュニティ・ユニオン全国交流集会」が9月29日、奈良市学園南3の学園前ホールで開幕しました。滋賀で支部を立ち上げ、外国人労働者を支援している「武庫川ユニオン」をはじめ、30日までの2日間で全国から約70団体、400人が参加。不法・不当な条件で働く労働者一人一人の支援を広げていこうと、決意を新たにしました(関連ニュース番号0709/92、9月22日)。

コミュニティ・ユニオンは、地域を拠点に、パートやアルバイト、派遣社員など、どんな立場でも一人から参加できる労働組合です。これまでに全国で約80団体が結成されています。交流会の今年の開催テーマは「人の世に熱あれ!ユニオン運動にパワーを」。奈良が創立の地の全国の宣言になぞらえました。

集会では、一人芝居で知られる女優、新屋英子さんが、在日朝鮮人オモニの半生を反戦、非差別の思いを込めて描く「身世打鈴(シンセタリョン)」の公演や、各地のユニオンの活動報告などを行いました。

最終日の30日は、奈良市登大路町の県文化会館ホールで「外国人労働者」「メンタルヘルス」などをテーマにした12の分科会を開きます。

(9月30日付け毎日新聞が報道)

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070930ddlk25040378000c.html