滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0707/92:参院選】毎日新聞の特集記事:今回の選挙の意味、大橋松行・県立大准教授に聞く

2007-07-25 23:32:26 | Weblog

参院選は29日の投開票に向け、活発な論戦が続く。今回の選挙は、今後の国政と滋賀の未来を占ううえで、どんな意味があるのか。県内の選挙を長年、研究・分析し、「地域政治文化論序説-滋賀県の政治風土研究」(サンライズ出版)などの著書がある県立大の大橋松行准教授に聞いた。【聞き手・服部正法】

◇「嘉田効果」どう取り込む?

◇準・政権選択選挙、問われる党首の責任

今回は、ひと言で言うと、「準・政権選択選挙」ではないか。参院選でこれほど党首の責任が問われている選挙はない。民主の小沢一郎代表は「引退」まで口にしているが、野党の党首は普通そこまで言わない。これまでは(参院選は)「中間選挙」とも言われたが、今回は重みが違う。実質的には政権を問う選挙と言えそうだ。

滋賀に限って見ると、共産はそうでもないが、自民と民主は「嘉田効果」を非常に意識して臨んでいる。ともに(嘉田由紀子)知事との距離の近さをアピールし、知事選での嘉田票(約22万票)の多くの取り込みを狙っているように見える。知事自身が特定候補の応援に動くか否かはともかく、ある意味で今回の選挙の滋賀の主役、キーマンは嘉田知事だと言って良いだろう。

知事選は、投票率の低さを見れば分かるが、無党派層が動いて嘉田知事が勝ったのではない。従来の自民票が嘉田さんにシフトした結果というのがポイントだ。それを踏まえて考えると、「嘉田効果」の取り込みについて、自民と民主では内容が違う。

自民は今回、嘉田知事の「抵抗勢力」というイメージの払しょくからのスタートだ。知事選、県議選で「液状化」した従来の支持基盤を立て直し、「親嘉田」になった支持勢力を取り戻すことが大きな課題。そのうえで無党派層の取り込みになるだろう。

一方、民主は「真の嘉田与党」であるようにアピールし、県議選の躍進も利用する。民主支持層を固めたうえで「親嘉田」に流れた自民票プラス無党派層を取り込む戦略になるのでは。つまり、自民が従来の支持基盤を元に戻せるか否かが鍵になるのではないか。

新聞の世論調査では、今回は04年の参院選に比べ、投票に「必ず行く」と答えている人が多いが、投票率が60%を超えると、無党派層の動きが注目される。04年は、年金や自衛隊のイラク派遣問題などの争点で、林(久美子)氏が無党派層を取り込んで勝った。そういう意味で、今回も無党派層の動きが鍵を握りそうな感じもある。

となると、(05年総選挙の)「郵政選挙」のようにシングルイシュー(一つの争点)、住民投票型の選挙になる可能性があり、有権者の関心が高い年金問題一色で決まることも考えられる。その場合、年金問題の対応が有権者にアピールする政党・候補者に有利になる可能性がある。

年金の陰に、消費税や憲法などの問題が隠れてしまうかもしれない。安倍政権の一連の政治改革そのものへの評価をするべきではないか。

(7月25日付け毎日新聞の報道)
 
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070725ddlk25010243000c.html

【0707/91:新幹線新駅問題】栗東市が新駅推進DVD政策、知事「相談なく残念」、市長が謝罪

2007-07-25 22:59:40 | Weblog

新幹線新駅設置促進協議会の事務局を務める栗東市が協議会の予算で推進を訴えるDVDをつくった問題で、嘉田由紀子知事は7月24日、「相談がなかったのは残念」と述べました。県の担当者から慎重に対応するよう市に申し入れたとのことです。一方、栗東市の国松正一市長は記者会見で、「お騒がせした」とわびました(関連ニュース番号0707/85、7月25日)。

嘉田知事は協議会の会長を務めており、「凍結を含めた幅広い議論をしている最中につくられたのは妥当かどうか」と指摘。内容についても「推進だけでなく、いろいろなケースを示すのが説明責任だ」と話しました。今後、制作費115万円の扱いなどについて市と協議するとのことです。

一方、国松市長は市役所で「県並びに関係市への説明不足と認識の甘さにより、多大な迷惑をおかけするとともにお騒がせし、深くおわび申し上げる。協議会の理解が得られるよう適切な対応をする」とコメントしました。

(7月25日付け朝日、毎日、京都などが報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000707250002

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070725ddlk25010271000c.html

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007072500020&genre=A2&area=S10

【0707/90:地震対策】土地など担保に耐震改修費捻出、県が制度導入へ研究を始める方針

2007-07-25 22:50:07 | Weblog

新潟県中越沖地震を受け、滋賀県は7月24日、木造住宅の耐震改修を進めるため、高齢者が土地などの資産を担保に融資を受け、死後に売却して返済する「リバース・モーゲージ」制度の導入について研究を始める方針を明らかにしました。

県は「手持ちのお金がない人でも耐震改修できるような環境づくりを応援する」としており、今後、国や他府県の先行事例などの情報収集を始め、制度づくりの具体化に向けた準備を始めます。

滋賀県では、琵琶湖西岸断層帯による大地震の発生確率が、今後30年間で最大9%といわれています。しかし、2004年度からの3年間に県が改修費を補助した木造住宅の耐震化は、目標の900戸に対し、36戸しかありません。

県は、耐震改修の申請書を住民に配布し、記入方法などを教える出前講座の実施や、木造住宅の補強材として県産材を無償提供するなどの取り組みも進めています。

(7月25日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007072400147&genre=A1&area=S00

【0707/89:県財政問題】嘉田知事、来年度以降大幅に予算削減に意向、対話集会で説明の意向

2007-07-25 22:35:27 | Weblog

嘉田知事は7月24日の定例会見で、来年度以降の行財政改革について「10年近く行財政改革に取り組んできたが、そのレベルを超える大ナタを振るう必要がある」と述べ、大幅に予算を削減する意向を示しました。9月議会で方向性を表明した後、県民との対話集会を複数回開き、知事や幹部が財政状況の厳しさを直接県民に説明する方針です。

嘉田知事によると、集会は県内のいくつかの会場で複数回開催します。知事や部長らが直接出向いて、プログラムの内容を説明します。9月定例県議会で概要を説明したうえで、議会が閉会する10月中旬以降から順次開催するとのことです。

今年度の財源不足額は、平成17年度から実施されている現行の財革プログラムでは560億円と見込んでいたが、実際は地方交付税の大幅減額の影響もあり、611億円に膨らんだ。プログラムでは人件費や事業費など計291億円を削減したほか、基金169億円も取り崩しました。知事は先月25日の就任1年特別会見で、財政再建のためにさらなる予算削減が必要との見解を示していました。

県財政構造改革プログラムは、嘉田県政の財政の指針となる計画で、2008年度県予算案に合わせ、来年3月に作成します。県組織の在り方も含めた徹底的な歳出削減を「ゼロベースから練り上げる」(嘉田知事)ことにしています。

 嘉田知事は、「これまで県が進めてきた行財政改革のレベルを超える大ナタを振るう必要がある。財政の現状を県民に知ってほしい」と話しました。 l

(7月25日付け毎日、京都、産経などが報道)

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070725ddlk25010279000c.html

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007072500032&genre=A2&area=S00

http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070725/shg070725001.htm

【0707/88:新幹線新駅問題】栗東市が地権者を対象に説明会を開始

2007-07-25 01:07:33 | Weblog

栗東市の新幹線新駅問題で、同市は7月23日、土地区画整理事業の地権者を対象に事業の見通しや県との交渉状況を報告する説明会を始めました。市内4自治会と企業が対象で、26日まで行われます。説明会は昨年9月に続き2回目です。

市の担当者が、県とのこれまでのやりとりを報告しました。事業中止の場合の市側の損失として「用地取得にかかった114億円と、工事負担金などの53億円が無駄になる」と説明しました。

ある地権者は「今後についての市の説明が少ない。どうしたらいいの困っている」と話しました。

(7月24日付け朝日新聞が報道)