滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0707/83:子育て支援】保育所待機児、県内8市で241人、4月現在

2007-07-23 23:41:57 | Weblog

県内の保育所に入れない入所待機児童数が、4月1日現在で241人にのぼっていたことがわかりました。

県が各市町の待機児童を調べた結果です。過去最高だった前年度同期よりも56人減りましたが、「待機児童ゼロ作戦」(2004年までの3年計画)が始まった2002年(119人)と比べると、倍以上の状態が続いています。

市町別では、住民の運動などから民間認可保育所が新設された大津市や近江八幡市で大きく減ったものの、定員増がなかった東近江、野洲の両市まどで待機児童が増加しています。

大津市でも7月1日現在の待機児童数は108人(昨年同期122人)に急増しており、国と県による財源対策を含めた抜本的対策が急がれます。

■県内の保育所待機児童

市町   2007年4月   2006年4月
大津市     48       86
彦根市     22       38
長浜市     32       31
近江八幡市   36       74
草津市     47       47
守山市      0        4
甲賀市      0        2
野洲市     26       12
湖南市      5        2
東近江市    25        0
安土町      0        1

合計     241      297
*大津市や近江八幡市は民間保育所の新設により減少

(7月22日付け滋賀民報が報道)    

【0707/82:教科書問題】検定による「集団自決」の記載削除、沖縄賢人会らが抗議

2007-07-23 23:23:19 | Weblog

高校日本史の教科書検定で、沖縄戦の「集団自決」に日本軍の強制があったとする記述が削除された問題で、滋賀沖縄県人会が7月15日、教科書検定の撤回を求めるアピールを出すなど、県内の沖縄出身者らが抗議の声をあげています。

滋賀沖縄賢人会代表であり、日本軍による住民虐殺事件があった久米島出身の高間悦子さん(56)は、「郵便局員らがスパイ視されて、日本軍にたくさんの人が殺された。赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで7人の一家も」と語り、「米軍特措法に国会議員の9割が賛成したとき(99年から、『いずれ沖縄戦をなかったことにするのでは』と思っていたけれど、こんなに早くとは」とは憤っています。

また、滋賀大の沖縄についてのサークルWLO(We Love Okinawa)代表の仲村啓さんは、普天間高校3年生の時に米軍ヘリコプターが近くの沖縄国際大学に墜落した事件を振り返り、「日本なのに日本の消防車が入れない。大学の敷地なのに米軍が封鎖、日本政府はアメリカの金魚の糞。沖縄の人は、アメリカより、日本政府や日本軍への怒りが強い」と語り、「沖縄は日本軍と日本政府の捨て駒にされてきた。集団自決が日本軍に強いられたのは絶対に事実。戦後60年が過ぎ、伝える人も証拠もなくなる」と危機感を募らせています。

教科書検定撤回を求めるアピールは、関西5府県の沖縄賢人会の連名によるものであり、「歴史の事実をねじまげ、教科書を通して多くの青少年に誤った知識を植えつける暴挙」と批判しています。

(7月22日付け滋賀民報が報道)

【0707/81:参院選】医療、福祉、原発問題も争点、県内などの団体が各候補にアンケート

2007-07-23 22:39:54 | Weblog

参院選滋賀選挙区の立候補者が回答した市民団体のアンケート
 
参院選で滋賀県内の市民団体などが、医療や福祉、環境などについて、滋賀選挙区の各候補に対して独自のアンケートをしています。最大の争点となった年金問題の前にかすみがちなテーマですが、各団体は「自分たちなりの争点について、投票の判断材料にしたい」としています(関連ニュース番号0707/20、7月6日)。

県保険医協会(大津市)は、診療報酬の引き上げや消費税増税の是非をはじめ、環境を守る施策など10項目を質問しました。「75歳以上の後期高齢者の医療費負担の引き上げは必要か」に対し、民主党新人の徳永久志氏(44)と共産党新人の坪田五久男氏(48)が「不要」、自民党現職の山下英利氏(54)が「必要」と答えるなど、6項目で回答が分かれました。結果を会報に掲載して会員約800人に配布しました。

「障害者の生活と権利を守る滋賀県連絡協議会」(大津市)は、福祉や教育に関する7項目を質問した。「原発を知る滋賀連絡会」(同)が「現行の高レベル放射性廃棄物の処分計画について賛成か」など3項目について聞きました。

このほか、「働く女性の全国センター」(東京都)や「生活保護問題対策全国会議」(大阪市)などが県内の候補に質問状を送付し、回答をホームページ(HP)上で公開しています。

「原発を知る滋賀連絡会」の池田進事務局長(66)は「年金の陰に埋没しがちな問題なので、各候補の考えが聞けて良かった。公約として、当選後の姿勢を見続けたい」と話しています。

(7月23日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007072300055&genre=A1&area=S00

【0707/80:写真展】枯葉剤による障害を持つベトナム子どもたち、近江八幡市で県内巡回展

2007-07-23 00:11:09 | Weblog

米軍枯葉剤の影響と考えられる先天性障がいをもつ子どもらの共同生活施設「ツーヅー病院・平和村」が、ベトナム・ホー・チミン市にあります。栗東市在住のアマチュアカメラマンの東茂子さん(49)は、二年前から子どもらの表情を撮り続け、このほど念願の県内巡回写真展「Vietnam(ベトナム)」にこぎつけました。

先日の湖南市立甲西図書館に続き、近江八幡市立図書館でも展示が始まりました。重いハンディキャップを持ちながらも、はじけた笑顔や、気持ちよさそうな寝顔などにあふれ、作品からは暗さが伺えません。

東さんは、「この手の写真展は悲しい表現が多かった。それも大事だが、ボランティアスタッフとして施設にかかわるうち、やんちゃで明るい等身大の子どもらの姿を伝えたいと思った」と話しています。

十一年前、観光で同国を訪れてから、気質や風土を気に入り、年一回のペースで訪問するほど惚れ込みました。平成十二年からはツーヅー平和村を見学するNPOのツアーに参加、二年前から短期ボランティアとして関わっています。

作品に登場する、両腕がないリンちゃんは、今年五月末から六月初めにかけて来日し、足を使って書道に挑戦するなど、日本文化を体験しました。

写真展を通じて東さんは「ベトナム戦争が終わって三十年以上たつ今もなお、枯れ葉剤の影響が子どもに残っている。それでもたくましく生きる姿を知ってほしい」と紹介しています。会期は二十四日まで、二十三日休館。

(7月22日付け滋賀報知が報道)

http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070722.html#3