7月29日投開票された第21回参院選。滋賀選挙区(改選数1)は、民主新人で前県議の徳永久志氏(44)=国民新党推薦、社民党県連支持=が、自民前職で党環境部会長の山下英利氏(54)=公明推薦=と、共産新人で党県常任委員の坪田五久男氏(48)を破り、初当選しました。
年金記録漏れ問題での自民への逆風が滋賀でも大きく影響した形。徳永氏の当選により、民主は非改選を含め参院の滋賀選挙区の議席を独占することになりました。衆院選比例での復活当選を含めた県選出の衆参国会議員は6人となり、4人の自民を上回りました。徳永氏は年金問題に争点を絞って政府・与党を批判、無党派層や自民支持層らにも支持を広げて勝利しました。山下氏は年金問題で釈明を繰り返しながら、琵琶湖の保全や地球温暖化防止の環境政策などを訴えましたが、無党派層に浸透できませんでした。坪田氏は格差社会の是正や憲法改正反対などを訴えましたが、自民と民主が対決する構図の中で埋没した結果となりました。選挙区の投票率は60・32%。当日有権者数は108万9870人でした。
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◇開票結果(改選数1-3)=選管最終発表
当 325,365 徳永久志 44 民新
▽ 263,067 山下英利 54 自前
59,275 坪田五久男 48 共新
(▽印は法定得票数に達した候補)
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徳永久志(とくなが・ひさし) 44 民新(1)
[元]県議▽党県副代表・県政調副会長▽松下政経塾地方議員の会会長▽ローカルマニフェスト推進地方議員連盟運営委員▽近江兄弟社学園評議員[歴]松下政経塾生▽会社員▽衆院議員公設秘書▽近江八幡JC監事▽早大=[国]
(7月20日付け毎日など各紙が報道)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070730ddlk25010285000c.htmlなど