滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0707/35:小児虐待問題】実情と対応、防止へ慎重な診察と連携、国立滋賀病院の市民公開講座

2007-07-09 23:53:50 | Weblog

国立滋賀病院の市民公開講座が7月6日午後3時から同病院二階会議室で開かれた。第10回を迎えた今回は、近年、社会問題として大きくクローズアップされている児童虐待をテーマに開催されました。全国の児童相談所に寄せられる虐待の相談件数は年毎に増加、中でも何も抵抗できない小児虐待についてはここ数年で十倍に急増している現状があります。

小児虐待は、負傷後、病院に運ばれることで発覚するケースが多く、診察に当たる医療関係者は、負傷の状態を診て不審を抱き、保護者などから事情を訊くことでその実態を把握できる立場にいます。再発防止につなげられる重要な砦の役割を担っていることを再認識し、日常の診察業務に活かそうと開かれました。

講師に大阪医療センター名誉院長で四条畷学園大学学長・廣島和夫氏を招き、小児整形外科医の豊富な経験からみた講演「小児虐待の実情」に院内の医療関係者や一般市民ら合わせて40人が耳を傾けました。

廣島氏は、虐待による幼児の骨折について詳しく解説。その中で「本来、親や家族の保護の下で育てられている乳幼児が骨折するようなことは、極めて稀である。まして普通考えられないような骨折があれば、虐待があっったとの疑いを持って診察にあたることが大切」と前置きした上で、①負傷してから診察に訪れるまでに時間がかかっている②ケガをした状況説明に矛盾が多い③乳幼児が負傷した目撃者がいない③子どもの衣服の乱れや汚れ、栄養不良④普段、起こり得ない骨折⑤(父)親を呼び出しても来ないなど状況が重なれば、より慎重に診察にあたり、疑いが濃くなれば児童相談所に連絡して子どもを助け出すことが大切、と説きました。

また、子ども虐待は、昔からあったことだが、近年では反復される事例が目立っている、さらに、宗教的な理由で親が手術などの治療を承諾しない「医療ネグレクト」の問題など、虐待の問題が複雑化している実態を紹介しました。加害者側の要因に①親自身が子どもの頃に虐待された経験がある②生活上のストレスが多い③社会的に孤立している④親が満足出来ない子ども、愛情形成が困難な子どもと思いこんでいるなどが考えられると話しました。

最後に、参加した医師から「虐待であることが分かった場合、どのタイミングで加害者に話すればいいのか」との質問に「負傷の症状を医学的な見地から説明し、矛盾点の状況説明を求めるとほとんどの加害者(親)は、黙ってしまうことが多い。加害者が話を聞けるような状態に落ち着いた時に児童相談所に連絡すると解決が早まることが多い」と答えました。

同病院では、今月末から小児整形専門外来に廣島氏を迎え、月二回診療業務に当たってもらうことにしており、児童虐待の防止に向けた体制づくりに取り組むことにしています。

(7月9日付け滋賀報知が報道)

http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070709.html#5

【0707/34:子育て問題】子育て情報、母親らの手で、甲賀の支援団体がマップ作成

2007-07-09 23:37:13 | Weblog

甲賀市で子育て中の母親らが「子育て情報マップ」作りを始めました。育児の不安を相談できる場や、子連れで楽しめる施設など、「当事者の視点で本当に役立つ情報を紹介したい」といい、第1回編集会議をこのほど開きました。

同市水口町で活動している子育て支援団体「育児ひろばアプリコット」などが作成委員会を作り、スタッフになる親を募りました。マップは妊娠中から就園前の子育て中の親までを対象に、子育て支援センターや育児サークルなど地域のさまざまな支援施設や団体を紹介したいとしています。

同団体代表の鹿田由香さん(41)によると、子育て情報をまとまった形で得る方法はなかなかなく、市などの情報も担当部署別だったり、商業施設は対象外だったりと使いにくい面があるとのことです。とくに市外から引っ越してきた親は困る人が多く「子育てに伴う不安や孤独を少しでも解消したい」と話しています。

滋賀銀行の福祉基金の助成を受けており、約20ページの冊子を1000部作って、今秋の配布を目指します。同市水口町の「自主活動センターきずな」で開かれた第1回会議には10人が参加し、内容などについて意見を交わしました。

スタッフはさらに多くの親の参加を呼びかけており、鹿田さんは「他の地域にもこうした動きがぜひ広がってほしい」と話しています。問い合わせは鹿田さんの携帯電話090(1143)4307。

(7月9日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007070800100&genre=O1&area=S00

【0707/33:ライク戦争】イラク戦争による民間人死者数:2007年7月8日現在

2007-07-09 02:00:33 | Weblog

        ■イラク戦争による民間人死者数■

          (2007年7月8日現在)

     最小:6万6939人 (6月15日より1528人増)
     最大:7万3253人 (6月15日より1648人増)

イラク・ボディ・カウント(IRAQ BODY COUNT)より

http://www.iraqbodycount.net/

《イラク・ボディ・カウント》英米の市民による調査組織であり、欧米や中東の複数のメディアで確認された者を死者としてカウントしており、その調査精度は高いものと考えられます。しかし、これらの数値はあくまでもメディアで確認されたものであり、実際の死者数はこの数倍から十倍以上と推測する調査結果もあります。詳しくは上記のサイトをクリックしてご覧ください。

おことわり:これまで約2週間毎にイラク戦争による民間人死者数をニュースの欄外に掲載しておりましたが、今後、県内のニュースではありませんが、独立したニュースとして掲載することにいたします(ブログ編集者)。

【0707/32:地球温暖化】温暖化防止活動推進センターがCO2削減のアイディアを募集、9%削減目標

2007-07-09 01:48:33 | Weblog

温室効果をもたらす二酸化炭素(CO2)を少しでも削減しようと、県地球温暖化防止活動推進センター(大津市)がCO2削減の方法を募集するコンテストを始めました。

コンテスト名は「CO2ダイエットコンテストinおうみ」です。1997年に京都で開催された地球温暖化防止京都会議で、1990年を基準として日本は6%の温室効果ガスの削減義務が課せられたのを受け、環境省は家庭でできる温暖化対策をチラシなどで公表し、削減を呼びかけています。

県はさらに高い目標を掲げ、「地球温暖化対策推進計画」を策定し、90年を基準として、2010年までに温室効果ガスの9%削減を目指しています。

今回のコンテストは、目標実現のために、有効なアイディアや方法を募集し、優秀なものは一般に公開するとされています。

対象は個人や企業、NPOなどです。公募期間は9月15日まで。一般投票、有識者による審査を経て入賞者を決定します。

申し込みは所定の応募用紙で行ないます。用紙はホームページ(http://www.ohmi.or.jp/ondanka/co2diet/)か、県や各市役所で入手できます。問い合わせは県地球温暖化防止活動推進センター(077-524-7168)へ。

(7月7日付け朝日新聞が報道)

【0707/31:医療問題】社会保険滋賀病院の存続を求める意見書を県議会が可決

2007-07-09 01:11:53 | Weblog

6月県議会で、「社会保険滋賀病院の存続、充実を求める意見書」が全会一致で採択されました。意見書は病院の職員から出された請願が採択されたことを受け、提案されたものです。

社会保険病院は政府管掌健康保険の保険料で建てられており、社会保険庁解体案が国会で可決されたことで、赤字を理由に廃止されるのを懸念する声が出ています。社会保険滋賀病院は、生活習慣病検診などを行なう健康管理センターや、介護老人保健施設を併設しており、県内で5施設しかない結核病床を持つなど、地域医療や介護に重要な役割を果たしています。

意見書では、「患者や地域住民の信頼を損なうことがないよう、社会保険滋賀病院が地域医療施設として存続、充実できるよう」国に要望しています。

(7月7日付け滋賀民報が報道)