徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

いよいよ船出

2015-05-29 08:19:34 | 建築つれづれ…
 先日、某クリニック新築工事の工事契約を交わした。昨年の正月開けに始めてクライアントと会い、昨秋に設計契約を交わし設計を進めてきた。

 クライアント、私、工事業者の間では、先月の初旬に工事契約の内定まではこぎつけていたが、様々な手続きの関係上契約は今になった。

 

 クライアントは私の意見にも耳を傾けてくれる。もちろん、クライアントの意見に私も耳を傾ける。最近の医療事情なり、建築事情なりをお互いにである。

 そんなお互いの生業についてキャッチボールができるのは、住宅ではなくクリニックの計画だという部分と、間違いなく1年以上も膝と膝をつきあわせながら信頼関係を築いてきた成果の部分が大きい。それが我々の存在価値を一番認識できるシチュエーションであり、至福の瞬間でもある。

 敷地は広大な田園風景が広がるクリニック街の一角。環境が充実している場所で、起業するクライアントと二人三脚で一歩一歩、歩を進めることはお互い一緒に人生の階段を昇る気持ちでワクワクしている。

 初夏の爽やかな時期に、夢を実現する旅の船出である。(仮称)やすらぎクリニック新築工事、今出航す。
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適正価格って何だろう。

2015-05-27 08:44:06 | 建築つれづれ…
 先週、東京時代の先輩が酒田を訪れた。入札に参加するためである。

 彼は今現在、東北担当としての肩書きを持って東北地方を駆けずり回っている。そんな巡り合わせで、ここ1年ぐらい連絡を取り合っているという訳だ。

 

 入札の結果を昼ご飯を一緒にしながら聞き入った。結果は他社に落札が決定したとのことで、彼、元事務所との協業は叶わなかった。

 そんなことより落札業者の金額を聞いて唖然とした。予定価格の10分の1を切る落札価格。金額、採算云々ではなく、この仕事を取りたかったという現れだが、100万円にも満たない金額での落札は予想をはるかに超えていた。

 我々の仕事は仕入れもなく、人件費が9割以上を占めると言ってもいい。商品というものはアイディアやノウハウだったりする。そこに値段を付けるのも難しいことで、そもそもそんな仕事を入札で決めること自体も釈然としないところもある。

 入札は安い値段を入れたところが仕事を得るシステム。値段を付けること自体難しい職業で、安いことが一番となる入札。そこで今回の有り得ないような落札金額。

 一体、我々建築家というこの職業、適正価格ってどうやってはじき出せばいいのか。一つの案件に対して、採算の取れる価格って一体いくらなのだろう。考えさせられる先週末であった。
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池田内科医院現場日記 150520

2015-05-25 08:28:57 | 今日の現場
 この日も現場で打合せ。内部の解体工事はだいぶ進んできた。仮設診療所での診察も問題なく行ってる様子である。

 

 外部のサッシが全て外れ、表通りからも工事をしている雰囲気が伝わるようになってきた。1階部分はほぼスケルトンに近い状態。2階も一部を除いては1階と同様。

 

 屋上ではトップライト設置のためにスラブに開口を開けてる最中であった。ここにトップライトが設置されると診察室に自然採光が確保でき、今までとはイメージのまったく違う診察室となる。

 

 この日の打合せのメイン議題は外装の色彩計画のプレゼン。屋根、外壁、サッシ、ポーチ床等のサンプルを提示し私から案を提示し説明する。

 私の提示した色彩計画に異論はなく提示案で工事を進めることに。クライアントとの意思疎通も図られている。この阿吽の呼吸がかけがえのない財産である。

 いよいよ来週からは外部足場が架けられ、外壁の改修に入っていく。通院患者さん、病院関係者、近隣住民への配慮を怠ることなく、更なる安全に注意し工事は進んでいく。

 
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地方での働き方とは?

2015-05-22 08:36:26 | 今日のひとり言・雑談
 5月20日(水)。この日は酒田祭り。しかし私は鶴岡で打合せ。こんなときに鶴岡に来たのだからタダでは帰れないと、とある勉強会へ参加した。

 鶴岡ナリワイプロジェクト主催「これからの稼ぎ方ダイアログ~私のビジネスこの町にどう役に立つ?」。一地方都市の九州:津屋崎で活躍する山口覚氏の地域と携わったビジネスモデルを聞いてきた。

 

 彼の考え方は一貫して、自分のビジネスの売上を上げることだけを考えていても、商売はうまくいかない。自分のビジネスが、町の人にどう役立つかという視点が大切だということだった。

 

 巨大なマーケットを背景とする都会では、利害関係だけでも成り立つが地方はそうではない。地方で初対面の方にいきなり名刺交換や仕事の話をすると煙たがれる。これはUターンを経験した私も感じたところであった。地域活動、PTA活動…その中での交友関係が非常に大切で、そこでの働きが認められて初めてビジネスの話に発展するのである。

 

 彼の話は共感するところが山ほどあった。地方ではビジネスtoビジネスでは成功しない。その地域のコミュニティに根付いて、ビジネス以外からきっかけを創り出すことが重要であると説いていた。前述した自分の考え方と全くと言っていい程同じだった。

 

 「常識を疑え」「平凡+平凡=非凡となる組合せ造り」「日替わりカフェ」「本職以外の名刺を2枚以上持つこと」…山口氏の言葉には参考としたい考え、アイディア、取り組みが満載で有意義な時間を様々な方と共有できた。

 私は酒田人であるが、鶴岡ナリワイプロジェクト、これからも注目していきたい活動団体である。
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後輩の活躍に拍手

2015-05-20 09:03:43 | 愛しき野球おバカ達
 先週の15日、第62回春季東北地区高等学校野球山形県大会が開幕した。私の母校酒田東高等学校も、庄内地区予選を勝ち抜き6年ぶりに出場を果たした。

 

 

 1回戦は村山地区代表の山本学園。昨年春の県準優勝校。侮れない相手である。序盤に先制するも中盤に逆転を許してしまう。しかし終盤の集中打で逆転すると、2番手投手の好投も有りそのまま8-6で逃げ切った。中盤までは一進一退の緊迫するゲームで、見てるほうも気が気ではなかった。この接戦をものにできたことは大きかった。

 2回戦は、昨秋県3位の米沢中央で実力校である。序盤からエースのピッチングが冴える。1回戦では緊張からか今ひとつのできであったが、この試合は安心してみていられた。スクイズでもぎ取った虎の子の1点を守る展開。終盤のピンチも要所をを締めて0点で踏ん張ると、8回に打線が奮起した。1アウト満塁からレフト線タイムリー2塁打とライト前ヒットでこの回4点を挙げエースの好投に応えた。終わってみれば5-0の完封勝利の快勝でベスト8進出。

 

 ベスト4をかけた準々決勝の相手は昨秋県王者の鶴岡東。序盤からペースは酒田東。3回に集中打で2点を先制する。その後もランナーを再三出すも、後一本が出ず突き放せない。そんな焦れる展開にエースが乱れた。四球でランナーを出すと暴投で得点を奪われ畳み掛けられ4失点。2番手投手も頑張り奮投。

 打線も塁上にランナーを賑わすが、要所を抑えられ得点が取れない。2-4で迎えた8回の鶴岡東の攻撃はまた四球から始まった。バントで送られ守備のミスが出て失点。そこからはストライクが入らなくなりあっという間の6失点。その裏意地を見せて1点をもぎ取るもそこまでであった。3-10、8回コールド負け。

 しかし、後輩たちはよく頑張った。9年ぶりの春県ベスト8進出。夏の甲子園予選に向けて収穫の多い大会となった。県の上位と遜色なく渡り合えたという事実に選手たちも自信となったことであろう。春以上の成績を夏に残すことを期待したい。

 頑張れ、酒東ナイン。



 ~写真は一部、山形新聞より掲載~
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