徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

親の心子知らず、子の心親知らず。

2015-05-08 07:48:40 | 今日のひとり言・雑談
 いつの頃からか、子供の入学式や卒業式には夫婦揃って出席する風習になった。幼稚園、小学校はいざ知らず、大学までもだ。

 私の学生時分、入学式、卒業式は母親が出席するものという時代の流れがあった。当時は学校のことに父親が出るということはほぼ無かった。職人であった我が父も無論そういった類のものに一切顔を出したことは無い。

 多聞にもれず我が家も母が出席したが、それも高校までだ。大学の入学式、卒業式は当然のように欠席である。

 

 「親の心子知らず」「親の脛をかじる」…最近では、子供べったりの親も見受けられるようであるが、目に余るものもある。就職セミナーや入社式まで親が付き添っていく家庭もあるとか…。そこまでしなくても…思ってしまうのである。これでは「親の脛をかじらせている」気がしてならない。

 一人暮らしを始めた子供に付き添って、1週間~1ヶ月も身の回りの世話をする親もいるそうだ。30年も前の話で恐縮だが、大学に入学した頃、やっと親からの独立と意気込んで弾けたものだった。時代が違うの一言で済ませていいのだろうかと時々思う。

 今春、従兄弟の娘が東京で一人暮らしを始めている。東京で弾けているらしい。落ち着かないのは母親でアタフタしてるらしい。そんな母親の心配なんて何処吹く風で、悠々自適な子供の姿に、30年前の若者の姿をオーバーラップさせてホッと一安心してるのは私だけか。

 2年後、我が家にも多分、一人暮らしを始める娘が存在することになる。父は大学の入学式、卒業式、ましてや就職セミナーなど付き添うことは考えていないが、オロオロする母の姿は目に見えるようだ…苦笑。

 お互い、親離れ、子離れして自立できる家族になれるのだろうか。2年後にその結果が出るであろう…。
コメント
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