「日本は素晴らしい手仕事の国だ。手の国と呼んでもいいくらいだ」。と思想家の柳宗悦が著書に書いているそうだ。先日の山形新聞にこんな記事があった。著書の中には「全てを機械に任せてしまうと、国民的に特色あるものが乏しくなる」。とも。新聞記事には、山形県内にもこの「手仕事」にピッタリの工芸品が数々あることを紹介していた。山形鋳物、置賜紬、山形仏壇、天童将棋駒、月山和紙、酒田凧、庄内竿…。伝統の技を受け継ぎ、それを極めていくことは、紛れもなく大変なことで大切なことだ。
建築にも通じるところがある。昨今の世の中、人件費が一番高く、そこを削減(コストダウン)することが生産効率、コストパフォーマンスを高めることは否定しない。しかし、建築生産もすべてがオートメーション化していいものなのか…。
生産効率のみを追求した住宅メーカーのCMを先日見た。工場で住宅のユニットを生産しているCMだ。すべての住宅が規格化され、同じような味気も旨みもない規格住宅が並ぶことに嫌悪感を覚えるのは私だけではないはずだ。クライアントの数×無限大に要望は存在する。それをどうして数通りの規格にまとめられようか。クライアントの要望を100%クリアしてこそ、我々の仕事、建築の醍醐味がある。
手仕事の国、日本。柳宗悦氏曰く、「手が機械と異なる点は、それがいつも直接、心とつながっていること。手はただ動くのではない。奥に心が控えていてものを創らせる」。
建築も血を通わせなければならない。クライアントの血、建築家の血、施工者の血を…。プラモデルハウスでを血は通わすことは無理だ…。


3月21~23日の3連休に開催されたASJ庄内スタジオ主催の「第16回建築家展」。今回の開催地は鶴岡市総合保健福祉センターにこ?ふる。数年前にオープンした新しい施設で気分も新たに行われた。
酒田にUターンすると決めた2001年初秋、監督に報告しに行った。返す刀で怒られた。「仕事のあてもないのに、何で酒田さ帰てくんなや」。親心からでた監督の言葉だったに違いない。「監督、そんな心配しなくて大丈夫です。何とかなりますから」。泣きながらこう言うのが精一杯の見栄だった。
酒田東高等学校(以下酒東)野球部に入部した私。入ってみると何と新入部員は23名にも登った。その他にマネージャー4名で合計27名の大所帯。周りには他の中学から名だたる選手がたくさん酒東野球部に入部していた。



