徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

実りの秋

2015-09-30 08:23:52 | 建築つれづれ…
 先日、池田内科医院の引渡しを行った。クライアントとは足掛け3年の歳月をともにしたが、この関係も一旦区切りを迎えた。

 そして、11月には2件の引渡しを控えている。収穫の秋に各々のクライアントにとっては、まさに実りの秋を迎えることになる。

 当事務所もそれだけの作品を世に出すことになるが、一抹の寂しさが残るのも事実。娘を嫁に出すような気分なのである。

 しかし、夫婦の間に子供が産まれるように、産声を上げるプロジェクトがあることも事実。輪廻転生のように、嫁に出したものに変わって産声を上げるプロジェクトがあることはありがたいこと。

 今我が地元の庄内平野は、秋風にたなびく黄金色の穂がまばゆい。まさに稲刈りの真っ最中、収穫の秋。

 

 ご利益とパワーを貰おうと地元のパワースポットにも足を運んだ。神秘的な光景に気持ちをリセットする。

 

 明日から10月。旅立つものとこれから歩むもの。そよかぜが心地良いまさに実りの秋である。
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家歴を継ぐハナレ現場日記 150914

2015-09-24 08:27:12 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 外部足場がかかり、骨組みもほぼ組みあがった家歴を継ぐハナレ。工事は順調に進み、サッシが取り付けられ断熱材を充填する準備に入っている。

 

 今回は断熱に重点をおき、充填断熱+付加断熱を行う。

 充填断熱とは、一般的な木造住宅の柱のサイズ内の厚みで断熱材を入れていく工法。今回はそれに付加して断熱材を多く入れていく。

 

 断熱材の量はその分多くなりコストアップになるが、何と言っても断熱性能は充填断熱のおよそ2倍になる計算。家全体の断熱性能を上げて冷暖房の初期投資と光熱費を下げる狙い。

 

 初めて試みる手法だが、雪国でも参考事例は多々ある。

 ここ酒田でも勿論効果はあるはずだ。この手法で成果を挙げ、プロトタイプとして浸透させていきたいと思っている。

 近隣の田んぼは稲穂が頭を垂れてきた。実りの秋に成果も実りを迎えるはずだ。
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(仮称)やすらぎクリニック現場日記 150915

2015-09-17 08:17:22 | 医院・クリニック新築
 お盆開けに無事上棟式を終えた(仮称)やすらぎクリニック。工事も順調に進んでおり、現場では電気の粗配線が行われていた。

 

 一般照明、非常照明、誘導灯やスイッチ、LAN関係の位置を電気工事担当と現場内で打合せ。

 

 いつも現場に赴くと霊峰月山が霞んでいることが多かったが、この日は天気も良く月山が綺麗に望むことができた。待合室、中待合室からのピクチャーウィンドゥからは、設計意図通りに月山がその姿を現していた。目の前に広がる田んぼの稲穂も黄金色に頭を下げている。稲刈りももう直ぐだ。

 

 現場事務所に戻って、建築担当、電気担当と中待合室の天井の納め方を協議。照明器具の配置と照射角の関係でやろうとしている天井の寸法調整が必要なのだ。そこに間接照明と空調設備も絡んでくる。

 

 9月ももう半ば。もう2ヶ月もすると竣工引渡しを迎える。それまでノンストップで現場は動き続ける。
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東北一週

2015-09-15 08:28:43 | 建築つれづれ…
 仙台イベントから帰ってきたのもつかの間、中二日でまたもや遠征に出かけた。目的地は盛岡&五所川原。

 盛岡駅に11:48着の予定で酒田駅に駆け込んだのが7:40。酒田~秋田~盛岡の乗り継ぎ。秋田新幹線ができてから、在来特急「いなほ」が秋田まで行く本数が激減したために、酒田~秋田間が各駅停車の旅である。

 

 2時間も各駅停車に乗るなんていつ以来だろう?高校生のとき以来か?通学の高校生がある駅で降りると、二両編成のローカル列車は私と数名しか乗っていない。日本海を西に見て各駅停車はゆっくり秋田に向かう。こんな旅もたまにはいいか。

 

 秋田駅に着くと秋田新幹線で盛岡まで山間の景色が広がる。

 盛岡で仕事を終えると今度は東北新幹線で新青森を経由して、またもや在来線で五所川原まで。今度は仕事帰りの人々や学生に紛れて、大きな荷物を抱えて各駅停車に揺られる。ホテル着19:00。

 

 次の日、五所川原で仕事を終えたのが18:30。再度一泊して、3日目は朝から酒田を目指す。五所川原駅前に立ちねぷたの保管庫はあったが、壮大な立ちねぷたの姿は残念ながら無かった。駅から五分のところに「ねぷたの館」がありそこに移動してるとのこと。がしかし目もくれず帰路を急ぐ。

 

 五所川原~弘前~秋田~酒田。帰りは五所川原~弘前間のみ各駅停車の旅で、後は在来特急。それでも、弘前~酒田間≒4時間。酒田駅14:32着。そして家に帰ると急いで支度をして、今度は車で山形に向かった…。

 この週は仙台に始まり、盛岡、五所川原、山形と一週間で東北をぐるっと一周。一体何km移動したのだろうか…。今月末には秋田行脚の予定。東北圏内を飛び回る9月である。
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イベントの合間を縫って

2015-09-09 08:50:27 | 建築つれづれ…
 ASJ仙台イベントの3日目は集合時間が遅めの設定。その時間を有効に使って、参加建築家4人で建築見学に赴きました。場所は宮城県七ヶ浜町。仙台駅から車で45分ぐらい。

 まずは2013年に竣工した「遠山保育所」。住宅街の中に存在感なく佇んでいたそれは、ロの字プランで周囲からの視線を遮り、子供たちを守る意図が読み取れた。それはもとより、圧倒的に高さが低く設定してある。屋根までジャンプすれば届きそう。

 

 

 建物高さを限りなく低くすることで、住宅街の中でも威圧感が全く無い。周辺住宅の中に埋もれていると言えるし、周辺の景色を壊していないとも言える。建物の高さを抑えるって、妙な安心感があった。ベンチに座っていてそれを感じた。

 

 次に向かったのは、「七ヶ浜中学校」。保育所から更に奥の高台にあり車で5分程度で到着。

 

 ガラス張りのファサードとコンクリートの表情が融合。もっとガラスが多いかと思いきやそうでもない。いや、ちょうどいいバランス。中には残念ながら入れませんでしたので外周のみ。この日は体育祭の代休。陸上部?の生徒がグランドで頑張って練習してました。

 

 

 いい建築に触れることができ、いい旅になりました。

 

 
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