徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

ペットと共存するイエ1年検査

2015-03-30 08:39:00 | 建築つれづれ…
 引渡しから早くも1年が過ぎたペットと共存するイエ。先日、1年検査に赴いた。

 迎えてくれたのは、息子さんとお母さん、そして近所に住む娘さん。まずはお母さんが入れてくれたコーヒーとともに1年住んでみての感想を聞いてみる。

 

 今までの家と違い快適に暮らしているという。嬉しい限りだ。

 この日は冷え込んで雪がちらつく天気。クライアントたっての希望であった薪ストーブにも火が灯されていた。さすがに暖かい。薪ストーブに囲まれて、掘りごたつでしばし歓談の後に検査となる。

 

 建具の開閉具合、ダイニングカウンターの状況、キッチン収納棚の扉開閉具合、クロスの入り隅部隙間状況等々チェックしていく。数箇所、是正すべき内容はあるが簡単な内容。今月中の是正を約束して検査は終了。

 

 掘りごたつが非常に居心地が良かった。クライアントもこの掘りごたつと薪ストーブに囲まれて、さぞかしゆっくりとした時間の流れを感じているに違いない…。
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東京に出たい18歳と山形に帰りたい30歳

2015-03-24 08:53:00 | 今日のひとり言・雑談
 3月19日、「酒田モシエノ大学」に参加してきた。この酒田モシエノ大学とは、酒田MUSIC FACTORYを拠点に、庄内の知的好奇心・人生向上欲求を喚起する感度ビンビンのトークイベントである。(酒田モシエノ大学Facebookページより引用)

 その第1回のイベントが3月19日だった。この日のトークイベントのタイトルが「東京に出たい18歳と山形に帰りたい30歳~その12年に何が起こるのか」というテーマ。まさに自分の人生そのものというテーマ。そして講師は田中麻衣子氏。

 この方、私が東京からUターンしてきた13年前にお世話になった恩人の方からいつも話を聞いていた彼女であった。このテーマを彼女がトークショーを行う。これは参加しない訳にはいかない。

 

 会場には60名を超える参加者でいっぱい。私は中央やや前よりに陣取った。参加者は皆私より若い20~30代。このテーマ世代がほとんどのようだ。

 トークショーが始まると私は少々呆気に取られた。写真で見た彼女からは清楚なイメージを刷り込んでいたが、彼女のトークはマシンガンのようだった。キレキレのトークに彼女のイメージが180度変わった。

 

 トークの内容は、Uターン経験者の私には一つ一つ重みがあった。都会での生活、仕事への情熱、環境の変化、心情の移り変わり、行動、そしてUターン、Uターン後の生活…とまさに自分の辿ってきた道をそのまま彼女が話してる。自分の歩んできたものが、事細かに彼女の手によって話されているという何とも言えない居心地なのだ。

 私の背後から、彼女が見ていたかのような錯覚に陥る。そしてそれはストーカーからつけられている心地悪いものとは全く違う性質のものだった。

 質疑応答の場面では、若い人たちが次々に彼女に質問を投げかける。酒田にこんなに熱い若者が居たんだと改めて実感するUターン経験者。酒田の若者も捨てたもんじゃない、皆それぞれのステージで考えている。それが正なのか誤なのかは分らないが…。少し嬉しくなった。

 トークショーが閉会した後、真っ先に彼女に挨拶に行った。少し話をした彼女とは、初対面とは思えないほどに共通の話題で盛り上がる。ヤマガタにもこんな人物がいて、酒田にも今を考えている若者がいる。無いのは何だ…。この日のようなディスカッションをする場・ステージが無いのだろうか。酒田モシエノ大学、一目惚れしたようだ。

 ~写真は酒田モシエノ大学Facebookページより引用~
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夜景撮影

2015-03-20 08:31:05 | 建築つれづれ…
 昨年11月に引き渡した「距離をつなぐイエ」。残っていた夜景の撮影を雪が解けた先週に撮影してきた。

 引渡しを経て4ヶ月。外観は引渡し時と何も変わっていない。この日は薄曇の天気だったが、夜景撮影には何ら支障は無い。カメラマンとアングルの打合せをして夕暮れを待つ。

 空の映り込みがいいあんばいになるのを待つ2人。夜景の撮影ポイントは空の映り具合。いい感じの空は30分程度しかない。

 ここぞという時間帯にシャッターを切っては、次のアングルに移動しシャッターを切る。これの繰り返し。30分程度のシャッターチャンスに2人で右往左往。

 

 いい写真が撮れた…と思う。全部で4カット。とりあえずアップしてる写真は私の素人写真。

 この夜景の撮影で完成写真は全て完了。あとはフォトアルバムにしてクライアントに贈呈するだけ。撮ったカットが上がってくるまでのこの時間、ウキウキして待つことにする。
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今は無き、設計事務所アルアル。

2015-03-18 08:27:08 | 建築つれづれ…
 先日工事契約を交わした某施設の改修工事。準備工事~解体工事~本格的な改修工事と進むスケジュール。今は準備工事の段階。

 先日施工会社から施工図が手渡された。渡された図面はA1サイズ9枚の代物。

 

 いやはや、最近めっきりA1サイズの図面とお目にかかっていなかった。一人でやるようになってからは初めてかもしれない。9年ぶり…?こうやってA1図面をテーブルに広げると、こんなに大きかったかなと…。若い頃は図面といえばA1サイズしか扱ったことが無かったのであるが…。

 この施工図も、チェックしていくと次第に赤くなっていく。若い頃に聴いたことがある。昔は手書きの時代。上司に描いた図面のチェックを依頼すると、原図に赤ペンでチェックをされ真っ赤っかになったという逸話。

 この話、「真っ赤っか」のところに食いついてはいけない。「原図に」というところがミソ。

 原図に赤チェックということは赤チェックの線はもちろん消えない。従って最初から書き直しということである。三日三晩、いや一週間共にして仕上た図面がまた一から、泣きながら描き直し…。設計事務所アルアル。

 今は全てパソコン=CADを使い図面を描くのでこんなことも無い訳だが、私の若い頃はこんな話しょっちゅう。さすがに今の時代、パソコンのモニターにチェックするわけにはいきません。ちなみに私は、原図にチェックされたことはさすがに無し。

 さて、私のチェックした施工図、「真っ赤っか」とまではいかなかったようです。
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新潟償い行脚-4

2015-03-16 08:38:00 | 建築つれづれ…
 OB会の次の日は、新潟市内で活躍する友人建築家、タムラ設計さんのオープンハウスを見学。私が新潟に行くのを知ってたかのようにスケジュールがピッタリ合致。母校の近くに事務所があり、昨年大学に行った際も事務所にお邪魔させて頂いた。

 私は自分ひとりで建築家活動をしているが、他の方の作品を見ることも欠かせない。自分ひとりとなると、気付かない事が結構出てくる。そんな時に他の方の作品を見ることによって新しい気付きができるのだ。

 

 オープンハウスの場所は大学から程近い場所。到着するまでに懐かしい、25年ぶりの風景を通りながら向かった。新興住宅街の中にそれはあった。回りの住宅とは違う、一目でそれだと分るデザイン。

 

 田村さんが玄関先で迎えてくれて挨拶もそこそこに済ませ見学に。随所に私と違う点、ディールに目が行く。これはやはり建築家の性。一通り案内していただくと、そこに奥様が合流。和気藹々と楽しいひと時が流れて行った。

 

 そんな時間を過ごしていると、他のお客様が来場してきた。邪魔をしちゃいけないと、酒田での再会を約束してオープンハウスを後にした。

 

 帰りの車中、今回の旅での模様が頭に浮かんできた。先生のこと、先生の奥様のこと、同期のこと、先輩後輩のこと、研究室のこと、今まで自分、これからの自分…。それらのことを考えながら新潟を後にした。
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