すったもんだの末にようやく決まった新国立競技場の設計案。歌舞伎座を蘇らせたことでも有名な隈研吾氏の設計。彼の設計は「負ける建築」を自負している。「負ける」というのは建築が主張しない、周りの環境に溶け込むという意味。
歌舞伎座で使用した絨毯が、実は山形県山辺町の「オリエンタルカーペット」が製作したものであることはあまり知られていない。それが縁で、隈研吾氏がオリエンタルカーペットでブランド化している「山形毯通」という絨毯のデザインも手がけていることはもっと知られていない。コケ、イシ、モリと名づけられたそれらは、いかにも和を意識させ彼らしいデザイン。
山形が誇る温泉郷の銀山温泉では、100年もの歴史を持つ銀山温泉藤屋のリノベーションも行っている。コンクリートを排除し、元々の木造建築の繊細さに可能な限り戻すことを試みている。大正建築に色を深めた出で立ちは、繊細でモダンでシンプルな空間を実現した。和風を大事にする彼らしいデザインだ。
さて、和風を大事にしたデザインの新国立競技場。すんなり計画が進んで欲しいところだが、ミソの付いた仕事は最後までミソが付くものである。逆風にもめげず、ニッポンのアイディアと技術力を駆使して世界に誇れるものにしてもらいたい。
歌舞伎座で使用した絨毯が、実は山形県山辺町の「オリエンタルカーペット」が製作したものであることはあまり知られていない。それが縁で、隈研吾氏がオリエンタルカーペットでブランド化している「山形毯通」という絨毯のデザインも手がけていることはもっと知られていない。コケ、イシ、モリと名づけられたそれらは、いかにも和を意識させ彼らしいデザイン。
山形が誇る温泉郷の銀山温泉では、100年もの歴史を持つ銀山温泉藤屋のリノベーションも行っている。コンクリートを排除し、元々の木造建築の繊細さに可能な限り戻すことを試みている。大正建築に色を深めた出で立ちは、繊細でモダンでシンプルな空間を実現した。和風を大事にする彼らしいデザインだ。
さて、和風を大事にしたデザインの新国立競技場。すんなり計画が進んで欲しいところだが、ミソの付いた仕事は最後までミソが付くものである。逆風にもめげず、ニッポンのアイディアと技術力を駆使して世界に誇れるものにしてもらいたい。