徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

意外なところに負ける建築

2015-12-28 09:10:14 | 建築つれづれ…
 すったもんだの末にようやく決まった新国立競技場の設計案。歌舞伎座を蘇らせたことでも有名な隈研吾氏の設計。彼の設計は「負ける建築」を自負している。「負ける」というのは建築が主張しない、周りの環境に溶け込むという意味。

 歌舞伎座で使用した絨毯が、実は山形県山辺町の「オリエンタルカーペット」が製作したものであることはあまり知られていない。それが縁で、隈研吾氏がオリエンタルカーペットでブランド化している「山形毯通」という絨毯のデザインも手がけていることはもっと知られていない。コケ、イシ、モリと名づけられたそれらは、いかにも和を意識させ彼らしいデザイン。

   

 山形が誇る温泉郷の銀山温泉では、100年もの歴史を持つ銀山温泉藤屋のリノベーションも行っている。コンクリートを排除し、元々の木造建築の繊細さに可能な限り戻すことを試みている。大正建築に色を深めた出で立ちは、繊細でモダンでシンプルな空間を実現した。和風を大事にする彼らしいデザインだ。

  

 さて、和風を大事にしたデザインの新国立競技場。すんなり計画が進んで欲しいところだが、ミソの付いた仕事は最後までミソが付くものである。逆風にもめげず、ニッポンのアイディアと技術力を駆使して世界に誇れるものにしてもらいたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

技術力のニッポン

2015-12-25 08:49:50 | 今日のひとり言・雑談
 先日TVで放映されていた「下町ロケット」を食い入るように見ていた。下町の中小企業が、技術力を武器に大企業に挑む池井戸潤氏のベストセラー作品。主人公が自分たちの技術力を熱く訴える姿に共感を覚えた。

 ここ数年、日本の技術力は他国に辛酸を舐めさせられていると感じていた。特に家電製品に関しては。

 しかし今年の秋に、三菱航空機がMRJという国産旅客機のテスト飛行に成功しこれから量産体制に入る。設計、部品製造、組立て、整備、販売と関連業種が多いことでは自動車産業にも負けてはいない。

 

 国内の大手航空会社は、このMRJの納入を決めている。喜ばしいことだ。

 そしてJAXAと三菱重工業は、国産ロケットH2Aロケットを打ち上げた。初めての商業衛星だという。まさに下町ロケットの物語を実現した訳である。

 

 このところ、韓国や中国に押されっぱなしだったニッポンの技術力。このMRJ、商業衛星用H2Aロケットの開発でニッポンの技術力復活を予感させる。前述作品の原作者、池井戸潤氏も喜んでいるに違いない。



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっとクリスマス前に

2015-12-24 08:38:19 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 天気に振られ続け、外観の完成写真を取り損なっていた「家歴を継ぐハナレ」。昨日の23日、朝から澄み渡る天気の下やっと写真撮影を行った。近くの国道から見える鳥海山も、頂に雪を被りながらも雄大で綺麗な姿を披露していた。

 

 クリスマス前だというのに雪はなく、この日のように晴天がチラホラ除く今年の冬。この反動がちょっと怖い気もするが、雪が無いのは喜ばしい。理想を言えば、山に雪が降って里には降らないのが一番だが…。

 さて、晴天の下撮影は順調に進んだ。アングル打合せもそこそこにシャッターを切り続けるカメラマン。前回は急にどんよりとした雲が出てきて光と青空が無くなった為、今回は急いで撮り続ける。

  

 離れの廻りをぐるっと一周し撮影は2時間で終了。どんな写真が撮れているか楽しみである。お正月のお年玉として、フォトブックとデータをクライアントに届けられそう。ちょっと一安心の年末…。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しばしの休息

2015-12-18 08:44:35 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 〆切が明けて少しゆっくり過ごした昨日。1日予定の入ってないスケジュールは久々であった。

 午前中はリラックスし、午後にある人に連絡を取り情報交換。膝を付き合わせていい内容の話が久しぶりにできた。

 

 その後本を読んだり、ネットで調べ物等々。そして最近滞りがちになっていた作業に集中する。

 う~ん、自分主導で作業するってこんなにストレスフリーなのかとつくづく痛感。しかしそんな状況はそうはない。

 ゆったりしているとクライアントや役所から連絡が。スイッチを切り替えいつものモードになるのであった。

 しばしの休息、もう少し長くても良かったのに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天気にへそ曲げられた一週間

2015-12-16 08:50:37 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 12月に入り、たてつづけに2件の引渡しがあった。完成写真の撮影もたてつづけである。

 なごみクリニックの完成写真撮影は引渡しの日に予定。引渡しの週は月曜日から晴天に恵まれた。この時期としてはすごくまれな天気で、それが水曜日まで続いたのだ。撮影は木曜日。満を持して朝起きると空はどんより…。

 少しでも天気が上向くことを願って粘ったが、ついにお日様は顔を出してはくれなかった…。ついには夕方にはポツポツと雨が…。月山もこの日は前日とすっかり変わった姿となって我々の前に現れた。

 カメラマンの都合で木曜日の撮影となったが、これだけは誰に当たる訳にもいかず苦虫をかんだ。

 

 

 次の日の金曜日は一日中雨…。そして明けた土曜日はまさに晴天。木曜日の撮影は、当初土日に撮影予定だったのである。あまりにも月曜日からの天気がよく、天気予報も良かったので変更した次第、ついてない…。

 家歴を継ぐハナレの撮影は、晴れたらという条件付で日曜日にセット。日曜日の天気予報は午前中は晴れ、午後から曇りであった。日曜日に起きてみると空は木曜日のようにどんより。木曜日も粘ってだめだった為、撮影をあきらめる旨の連絡をカメラマンに入れた。

 そして1時間後…空には青空が広がったではないか。急いでカメラマンに連絡を取り、1時間後に撮影開始の約束をし現地で待ち合わせ。

 1時間後に現地に赴く。空には青空がある。いけそうだ。しかし西から厚い雲が接近している。空模様は次第にどんよりと雲が多くなってきた。まずい…。

 カメラマンが到着した頃にはお日様は厚い雲に覆われてしまった。西の空には晴れ間など一寸もない。外の撮影をあきらめ内部の撮影となった。朝の時点での判断が早すぎた、様子見で現地に集合していれば…と後悔の念。

 上手くタイミングが合わないときはこんなもの。これが少しでもズレていれば、最高のタイミングで2件の完成写真撮影となった訳だが…。天気に右往左往した一週間だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする