徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

TV放映決まる

2020-06-24 08:26:29 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 先日事務所にアポなしで訪問してきた方がいた。私に差し出した名刺を見ると「さくらんぼテレビ」の支社長である。

 話を聞くと、訪問の目的は住宅特別番組企画の件。

 

 その番組内で、私の設計した住宅を取り上げたいので取材させてもらえないか…ということだった。

 なぜ私に?という質問には、当事務所のホームページを見て、かっこいい住宅を設計されているものですから、いかがかなと思いましてと返ってきた。

 番組で取り上げてもらうのは大いに結構だが、果たしてOKを出してくれるクライアントがいるかどうか。

 住宅というと個人的なプライバシー空間であまり見せたがらない方が多いのだ。しかも露出度の多いテレビとなると尚更である。

 話を聞きながらそんなことを考えていたら、あのクライアントならOKを出してくれるのでないかと思い浮かんだクライアントが…。

 

 さくらんぼテレビの方には、クライアントのOKがもらえたらという条件で取材を受けることにした。

 さて、頭に思い浮かんだクライアントに早速そのことを相談すると、二つ返事でOKを頂き取材を受けることに。

 スケジュールの調整を図りロケハンが来週、ロケが再来週に決定。放送日は7月25日(土)18:30~(再放送26日時間未定)である。

 どんな取材、放映となるか今からワクワクが止まらない。

 
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頭で考えるな、手で考えろ。

2020-06-18 10:40:45 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 昔、この世界に入りたての頃、よく師匠とも言える上司にこう言われた。

 「頭で考えるな、手で考えろ。」

 手で考えろ??つまりは手を動かしてスケッチを描きながら案を考えろと言うことだ。

 

 昨今CAD化が浸透し簡単にいろんな情報が手に入る。

 とあるメーカーのホームページにアクセスすればCADデータが手に入り、そのデータを切り絵のように並べていくと一連の図面のように仕上がる。

 カタログをめくってメーカーの品番を仕様書に書き込んで設計完了・・・。

 それを建築設計と誤解してはいないだろうか。そんなデータ設計者ではつまらない。

 言葉は乱暴だが、データの切り貼りで作られた図面ならだれでも描ける。クライアントに言われたように図面を描くだけなら、知識のない人間にだって描ける。

 

 大量生産できないオーダーメイドの提案・アイデアがあるからこそ建築なのである。

 模型を作って提案のデザインを検証したり、スケッチを何枚も何枚も描き検討していく。

 その提案をいかに熱くクライアントに語りかけ、受け入れてもらい、魅力ある建築を実現するのが設計者・建築家の本来あるべき姿だと感じる。

 クライアントは自分に持っていない知識、ノウハウ、提案を設計者・建築家に求めているはずである。

 「頭で考えるな、手を動かして考えろ。」今でもこの言葉を胸に刻んでいる…。
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コラボによるローコスト住宅

2020-06-11 08:37:12 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 今年の春ぐらいに、とある地元ゼネコンからの協力を受けた住宅案件。

 私に依頼された内容は基本設計までの業務。

 

 3月中旬にクライアントにファーストプレゼンを行い、案自体は一発で気に入ってもらった。

 最大の難関はコスト。中々最近ではこのコストでは難しいなと感じる予算の提示。

 しかしながら、コラボしているゼネコンの担当者よりある提案があった。

 その手法でやれば提示を受けたコスト近くに納まるのではではないか…。その手法で設計~施工までやる方針は定まった。

 ファーストプレゼンの後日より、その担当者は急いで見積作業に取り掛かった。

 提示されたコストぐらいで行けそうだと連絡がきたのは、5月の中旬ぐらいだと記憶している。

 それから基本設計図書の取りまとめに入った。

 今回の手法は今まで私の中では選択肢から排除していたが、協力者がいて実現できたやり方。

 そしてローコストが実現できそうな予感。

 今回の経験値は貴重なもの。大変勉強になった案件であった。
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事務所設立12周年に思う…

2020-06-04 08:36:16 | 建築つれづれ…
 今日は6月4日。12年前の2008年の今日、事務所を開設した。

 丸12年。地盤もない中で事務所を立ち上げたが、よく頑張ってこれたなと感慨に耽る。

 

 事務所設立して順風満帆だったでしょ、と周りの方々に言われるが決してそんなことはない。

 今だからこそ話すが、以前の事務所の幹部に半ば強制的に独立させられた…。

 「君は独立しろ。」

 突然、この言葉を突き付けられて路頭に迷った。

 妻も子供もいる立場で、背負うものがあった。食っていけるのか…。でもやるという選択肢しかなかった。

 独立当初は多分に漏れず食えなかった。食うためにやりたくない仕事を安く請け負って何とか家族を食べさせた。

 やりたいことと食っていくことは中々比例しない。比例するまで三年を要した。石の上にも三年とはよく言ったものだ。

 独立したときに、小学生だった子供たちも今や大学生。上の娘は就活に、息子はオンライン授業に現在奮闘中。

 クライアント、関係者の皆様他、周りの方々に助けられてがむしゃらに進んできた12年。

 これからの夢はと問われると…、「私が設計した住宅を息子が造る」こと。

 これは息子が高校の卒業式でみんなの前で語った夢だが、この夢を、私の夢に置き換えてこれから先の12年に繋げて行きたい。

 今後とも、I・N設計スタジオをよろしくお願いします。
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