徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

建築家の流儀-3

2023-12-27 07:48:37 | 建築家との家づくりの流れ
 基本設計終了時に概算工事費も算出し提示します。

 概算金額が予算と開きがある場合は、一部規模縮小、部分的な計画の変更・調整等を行いクライアントの予算に近づける作業を行う。

 計画内容、概算金額共にクライアントの承諾が出ると実施設計(詳細設計)へと移行。

 

 実施設計は計画の細部を決めていく過程。

 造作家具の詳細、冷暖房器具の納まり、各種スイッチ・コンセント類の位置の決定等、クライアント、他のセクション、メーカー等との打合せと図面を作図していく作業が続きます。

 この住宅設計における実施設計は私の場合大体2ヶ月~3ヶ月。

 図面が揃うと施工会社を決める為見積依頼を行います。

 依頼する施工会社は、クライアントの意向があればその施工会社に依頼。無ければ、私が選択した2~3社に依頼をかけることになります。

 さて、設計者を決定してから提案(≒1ヶ月)、基本設計(≒2ヶ月)、実施設計(≒2ヶ月~3ヶ月)と進んできた訳だが、ここまでおおよそ半年が過ぎています。

 設計作業とは1~2ヶ月程度でできる代物ではないということを認識してもらいたい。

 できるところもあるようだが、それは何も考えていない、考えようとしていない型(パターン)にはめ込むやり方です。

 我々建築家の作法としては、型にはめ込むようなやり方は御法度です。

 それは大量生産の会社や、設計は単なるパズルと思ってる会社にやってもらえばいいと個人的には思っています…。
 
 ~つづく~
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建築家の流儀-2

2023-12-20 07:56:03 | 建築家との家づくりの流れ
 ファーストプレゼンが上手くいき、クライアントに案を気に入ってもらえると次のステップに移行します。

 気に入ってもらえなかった場合はそこでご縁がなくなることも多々。

 

 気に入ってもらったとしても、再度違う案を提案して欲しいと要求されることもしばしばです。

 今まで再提案は片手ぐらいの数はありました…。私の場合、ここまでは費用の発生は無し。(本当は欲しいんですが…。)

 さて、提案内容をベースに、クライアントの要望細部を聞きながら修正を加えていく作業が次のステップとなります。ここからが基本設計と呼ばれる作業段階。

 基本設計では計画のアウトラインを固めていく作業となるが、実はその時々でこの段階で設計契約をする場合としない場合があります。

 この作業(基本設計)に入る段階で設計契約をしてもらえることが理想です。

 というのも、基本設計に入ると他のセクション(構造、電気設備、機械設備)との打合せが入ってくるので費用がかさんで行くのです。

 その為、基本設計に入る段階で設計契約をしたいのだが、クライアントの都合としてもそうも行かない場合もあるのでその辺りは協議になります。

 されど、基本設計が終わるまでは契約を交わしてもらうことにしています。

 基本設計は計画のアウトラインを決める段階と話をした。計画のアウトラインとは何か?例を上げれば、平面(間取り)の決定、外観デザイン、使用材料、冷暖房システム等の方針決定がこれにあたります。

 この基本設計、概ね2ヶ月ぐらいだろうか…。

 依頼を受けて提案(ファーストプレゼン)まで約1ヶ月、基本設計で2ヶ月。

 設計を依頼してからここまで3ヶ月の期間を費やして基本設計が終了します。

 そして次のステップとして実施設計(詳細設計)に入って行くのです…。

 ~つづく~
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建築家の流儀-1

2023-12-13 07:57:47 | 建築家との家づくりの流れ
 以前このブログで綴った「建築家の流儀」「再・建築家の流儀」を再度UPしてみようと思います。

 家づくりを考えている方必見です。参考にして下さい。



 我々建築家の仕事ぶり、やり方を少し紹介してみようと思う。

 

 そもそも建築家はハウスメーカーや工務店のように営業担当者がいる訳ではない。であるから、自分で設計をし営業もするそんなスタンス。

 時には自分の設計した住宅や建築が営業マンの役割を担ったりする場合もある。

 その住宅や建築を見た人達が、誰が設計したのだろうと調べて我々にアプローチしてくる場合がそれにあたる。

 設計事務所の門を叩く人は、口コミ・紹介や実際の建築を見てという人がほとんどであろう。

 そんな状況で知り合ったクライアント候補の方と最初に行うのはヒアリング。敷地の場所、敷地特性、要望事項や、そして雑談。様々な会話の中から設計に関するヒント、キーワードを探していくのである。

 私は大体ヒアリングは2時間ぐらいだろうか。1日かけてこのヒアリングを行う建築家もいる。

 そんなヒントやキーワードを携えて敷地調査を行う。敷地からは色んな条件を吸収。敷地の大きさ、形状、方位、周辺環境、道路状況、電気・ガス・給排水のインフラ情報…。

 ヒアリングと敷地からのヒント、キーワードを集めて設計・提案はスタートする。

 ファーストプレゼンまでの期間は様々だが、私の場合、2~3週間といったところ。そしてクライアントとのファーストプレゼン。

 このファーストプレゼンで、クライアントの気持ちを鷲掴みにする提案ができなかったら、私の負けである…。


 ~つづく~ 
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やっぱり、同級生はいいね。

2023-12-05 08:19:27 | 今日のひとり言・雑談
 先月は高校の「亀城同窓会」に出席。コロナ明けで4年ぶりの開催。

 3年も間が空くと幹事学年も前年踏襲ができず、手探りでの再開で大変だったことは想像できる。

 

 かく言う我々同期も、コロナ禍で気持ちが途絶えてしまったようで、いつものメンバーの心に火が付かずじまい。

 数人に声をかけたものの、参加の返事が返ってきたのは1名のみ。

 参加申込も学年幹事が取りまとめて連絡するスタイルから、QRコードから個人で登録するスタイルに時代の趨勢で今年から変更になった。

 おじさん世代にはこれが厄介…。

 学年幹事の私はどうやってこの方式を同期に知らせるか…。知らせても自分自身で登録なんてしないだろう…。

 結局、すぐ連絡が取れるメンバーにメール連絡し、私が登録。

 同期は私の他1名の出席に寂しいなあ~、と感じて当日会場に入った。

 すると連絡してなかった2名が着席してる。

 「碇谷のfacebook見て、参加申込したよ。」と口にする。

 「水臭いなあ、連絡くれよ~。」とも。

 そんな会話からスタートした同窓会。

 校歌を斉唱し、祝杯を挙げ、友と語らう。

 来賓や諸先輩にお酌と共に挨拶をし、そのお返しとばかり後輩がお酌をしに来て語り合う。

 絞めの前には、幹事学年が練習を重ねた応援団の音戸の基、応援歌を高らかに歌い上げた。

 その後同級生と二次会へ歩を進めた。いいなあ~、やっぱ同級生は。
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