徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

さようならで別れる意味は?

2013-05-31 08:22:03 | 今日のひとり言・雑談
 何故日本人は「さようなら」と言って別れるのか。一般に世界の別れ言葉は、「Goodbye」(神の身許によくあれかし)か、「Seeyou again」(また会いましょう)か、「Farewell」(お元気で)のどれかである。

 さようならの語源は接続詞「さらば(そうであるならば)→左様ならば」にまで遡り、また「そうならなければならないならば」という解釈もあるそうです。別れ話になって「そういうことならしょうがない」あきらめて別れましょう。そこには、その別れに対する諦め、別れという事実を不可避なものとして受け入れようとする考えが含まれているようだ。

 ともするとネガティブな意味に捉えられがちな「さようなら」を別れの言葉として用いている国は世界でも稀だという。最近若者の間では「さようなら」といって別れることが少なくなり、「またね」とか、「バイバイ」とか、「じゃあね」とかをよく使うようになった気がする。これも日本人の欧米化(グローバル化)の証拠の一つの表れなのだろうか?

 しかし、「さようなら」は必ずしもネガティブな意味を持つものでもなく、実は2つの用いられ方があるそうだ。1つは、状況に抗することなくあっさりと諦めるというそれであり、もう1つは、潔さ・美しさとしてのそれである。

 どちらの2つの意味も、何となく日本の文化、日本人の性格を表しているような感がある。武士の世界、敗者の美学にも似てるような、似てないような…。う~ん、このテーマなかなか奥深い…。

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水平にのびるイエ、今着工

2013-05-30 08:45:03 | 建築つれづれ…
 また一つ、新しい夢を具現化する旅が始まった。「水平にのびるイエ」着工。このプロジェクトは足掛け3年になる。2年前の夏、メールでの問い合わせが入って来た。家を新築したいので相談させてほしいと…。

 クライアントの話を聞くと、当初考えていた敷地は2つ候補があった。そのうちの第一候補の敷地で立案することとなる。私は2案プレゼンした。2案といっても双方のマイナーチェンジ案的なものだった。なかなか気に入ってくれたのだが、その計画した敷地が入手困難と判明し計画も作成した案も頓挫した…。

 それから約1年経った昨年の夏、クライアントからまたメールが入った。自分たちの条件にあった敷地が見つかり近々契約したいと思っていると。再度、この敷地での提案を依頼。そして立案・プレゼン、設計契約と進んで行った。

 設計を進めながらも案は二転三転する。それはクライアントとのやり取りの中で、彼が発する言葉の中に実にいいヒントが隠されていたからに他ならない。それも1回ではなく数回。その都度、私は案を見直した。

 そして最終案に至る。最終案に至ったのも実施設計を進めてる段階だった。平面は変わらずとも立面のデザインを変更してようやくたどり着いた最終案。私の事務所には、何度となく作られてはボツになっていた模型たちが数点飾られている。

 先週に地鎮祭を終え、「水平にのびるイエ」足掛け3年、今着工した。

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門構えのあるイエ 現場日記 130525

2013-05-27 08:50:03 | 今日の現場
 この日はクライアントとの打合せ日。朝から快晴で気温がぐんぐん上がり半袖でもいいぐらいの天気。

 打合せのメイン議題は内装の色彩計画。使用するサンプルを集め、仕上表を基にイメージする色彩を決定する作業。私から色彩計画を提案し、その内容についてクライアントと協議。提案内容はほぼ受け入れられ、すんなりと打合せは終了した。すんなりといっても2時間はみっちり費やしたが…。

 打合せの後は、クライアントと現場に向かう。作業状況を確認してもらうためと、内装色彩計画の細部色の現地確認の為である。サンプル用に試し塗りしてもらった塗装色等々を現地で確認してもらう。私とクライアントの意見が一致しOKをいただいた。工事状況を見てもらって気付いたことをその場で協議し、これから製作する建具の仕様を少し変更することに。

    

 さて、7月の引渡しまであと2ヶ月となった。外壁工事が少々遅れているものの問題なく消化できる程度の遅れ。内部は大工工事が6月中旬には区切りを付け、内装工事へと入ってくる。さぁ、いよいよ第4コーナーを回ってゴールが見えてきた。
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パン屋探訪

2013-05-23 08:37:03 | 今日のひとり言・雑談
 このところパン屋さんを探訪している。妻がパン好きというのも一つの理由。知り合いに美味しいパン屋さんを聞いては、パンを調達に数件回った。酒田のパン屋さん2件、鶴岡2件と先週末に4件はしごした。

    

 私は無類の米党だがたまのパンもいい。お店に入れば、香ばしい焼きたてパンの香りが漂う。少し興味を持って、店の人と会話をする。4件のうち2件は一人で切り盛りしている。朝2時に起きて仕込みをし、8時ぐらいから開店時までオーブンで焼きっぱなしだとか…。なかなかの肉体労働だ。

 朝2時に起きるということは、俗世間の人並みの生活は無理。その時間まで起きてる人も少なくはないだろう。だから、月に10日も休みの時もある。そうしないと体力的に持たないのが現実なのだ。

 会話した2件の店主は、神奈川県で修業をし独立。私も職種は違うが独立した立場。話を聞いていると妙に納得することも多々あった。自宅に帰り、早速妻と娘と食す。全て美味しい。香ばしい香りともちもちした食感、あっという間に買いすぎたかなと思った量が全て無くなった。

 また、美味しいパン屋を探訪しようと思った週末だった。

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酒田祭り

2013-05-21 08:52:03 | 今日のひとり言・雑談
 5月19~21日は酒田祭り。子どもの頃は、出店が続く中町商店街~日和山公園の近くに住んでいた為、祭り囃子が引切り無しに聞こえ、嫌がおうにも気分が盛り上がっていた。同じ学区内が祭りの中心であったので、友達とつるんでは祭りに出かけていたものだ。

 しかし今では引越した為、祭り囃子が遠くで聞こえる、それも時々…。大人になってからの酒田祭りはちょっとクールな感じで見ている私。今年の祭りには、ミッキーマウスが来てパレードを行うということでかなりの人出になることは必至である。

 我が家の子供達も中学生になり、さすがにもう私たちとは出歩かない。ということで、初めて妻と二人で祭りに出かけた。

    

 神宿のあるデパートに足を運ぶと、ナルト、ウルトラマンの展示と共に、昔の酒田の繁華街の写真が多く飾られてあった。私にとっては、子供の頃の懐かしい風景。かなり見入ってしまった。まだもっともっと見たかったのだが、千葉産の妻にとっては何ら興味もわかない写真だったようだ…。妻に促されて出店の人ごみの中へ…。

    
 
 人に酔うほどの人ごみの中、出店を眺めながら日和山公園に歩を進めた。そこには巨大な山鉾。芝生に座ってたこ焼きを頬張る。昔はこの公園内に、お化け屋敷や蝋人形館、サーカスなんかも来ていた。今はお化け屋敷が隣地に建ってるのみ…。これも時代の趨勢なのか、少しさみしい感じがする。

 商店街から日和山のコースを1往復し、夕御飯の準備もあるので家路を急いだ…。

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