徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

ライフプランニングの大切さを痛感…

2021-10-27 08:25:19 | 建築家との家づくりの流れ
 昨年からオファーを受けていた某住宅案件。

 設計に入る前に資金計画をキチンと練った方が良いと、ライフプランニングを進めたのがちょうど昨年の今頃だった。

 それから冬の数か月間、ライフプランナーと共に資金計画を立て、目標予算が決まり設計を開始したのが今年の5月。

 

 順調に設計作業自体は進んでいったが、世の中にウッドショックと呼ばれる木材の高騰状況が渦巻いていた…。

 8月に基本設計が終了した時点で概算見積を算出すると、世の中の状況が反映された概算見積金額は予算より2割のオーバー。

 仕様を下げられるところは下げて行ったが、それでも2割オーバーの穴は埋められそうもない。

 実施設計の終盤である先日、設計最終打合せ時にライフプランナーを呼び、再度資金計画を練った。

 増資してもローンを返していくのに無理のない返済計画ができるのか…。その増資のラインはいくらなのか。

 クライアントと私の思いはその一点だった。

 ライフプランナーの回答はイエス。思っていた額の増資をしても余裕を持って返済ができると言う。

 クライアントと胸をなで下ろしたが、喜ぶのはまだ早い。

 あくまでも目標金額が定まり、手の届きそうな資金計画になっただけのこと。勝負はこれから見積の結果次第である。

 ライフプランニングの大切さを痛感しながら、先日見積依頼をかけた。その結果は1か月後に提出される。

 期待と不安が入り混じる1か月となりそうだ…。
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日和山小幡楼見学会

2021-10-20 08:32:26 | 建築つれづれ…
 明治初期創業の湊町酒田を代表する老舗料亭「旧割烹小幡」。

 1998年に廃業し、2009年には「おくりびと」のロケ地にもなったが再度使用されることもなく、2012年酒田市に寄贈された。

 

 そして2021年、その小幡が飲食施設として生まれ変わる…。

 10月の初旬、建築士会の主催で見学会と設計した高谷時彦氏の講習会が開催され参加してきた。

 設計者の高谷氏とは、年に数回お会いし意見を交わし合う仲。この日は、コロナになってから初めてお会いすることになる。

 

 和館のベーカリーは開放的なガラスを多用し、港の見える眺望を活かした創り。庭に出てコーヒーを飲みながら港を見下ろすシチュエーションは最高である。

 この日和山エリアは、小さい頃住んでた近所なので私の遊び場だった。

 幼少の頃はこの建物なんだろう…ぐらいの記憶しかない。子供には用のない建物だった。

 

 洋館は2層吹抜をもつ3層構造の軽食カフェ。セセッション風のデザインを残しながら割と外観はあっさりとした表現。

 高谷氏の講演を聞いて、既存構造体をどう活かし法規と対峙できるか、これが最大のテーマだったように感じた。

 建築確認申請が不要となるようにかなり頭を使い、行政との協議に時間を割いたのは想像できる。

 講演後、次の日に高谷氏とアポを取り久しぶりに意見を交わす機会を設けた。無論、個人的な意見交換会は盛り上がったのだ…。
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若者は地方から夢を見られるか?

2021-10-15 08:28:36 | 今日のひとり言・雑談
 9月の下旬にコロナ禍になってから初めてイベントに出席した。

 イベントのタイトルは「若者は地方から夢を見られるか?」

 

 オンラインでの出席も考えたが、パネラーや主催者に知人がいたため会場聴講を選んだ。

 すると同じく会場聴講者にも知人を数人発見し、知人とディスタンスを保ちながら着座。

 パネラーは企業の経営者と庄内地方へのUIJターン者。

 このイベントのテーマは、経営者と移住者が一緒に考える、若者の地方からの「夢」である。

 経営者はどうやって雇用を増やし、地元に若者への職の提供をすべきかを語り伝えてる。

 UIJターン者はどうやって庄内での生活地盤を創るかということを、経験を踏まえ語る。

 私もUターン経験者であり、経営者なので興味深くパネラーの言葉に耳を傾け話に自然と吸い込まれて行った。

 イベント終了直前の質問では、私なりの雇用に対する意見を経営者のパネラーにぶつけてみた。

 するとその経営者から参考になる意見を頂いた。

 この経営者は私より若いがエネルギッシュな方で、梃子でも動かない山にチャレンジしブルドーザーのように山を動かす。

 そんな表現がピッタリ当てはまる。

 熱気に満ち溢れた3時間のイベントは瞬く間に過ぎた。

 イベント終了後に彼に挨拶すると、先程の質問に対するアドバイスを熱く語ってくれた。

 さて、当事務所も新しいうねりを起こしたいと考えている。

 彼の意見でその道筋が少しは見えてきた…かな?
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これ道講演会~これが私の生きる道~2021

2021-10-07 08:33:14 | 建築つれづれ…
 これが私の生きる道講演会、略して「これ道講演会」が先日、母校である酒田東高等学校で開かれ講師として参加した。

 この企画は高校一年生に対するキャリア講座として、自分の職業や自分の今まで生きてきた道を講演するもの。

 私は昨年に依頼を受け、今年で二回目の登壇。講演30分、質問15分を1クールとし2クール行う。

 

 事前に持ってきた、作品パネル、模型を会場にセッティングしていると、知ってる先生たちが挨拶に顔を出してくれる。

 その度に「碇谷さんの話を聞く方が面白そうだ…」とつぶやきながら、自分の授業に向かって行く。その言葉、ありがたく頂戴しました。笑

 そして講演が始まる。話す内容は昨年と一緒。

 高校時代の自分、社会人になってから、酒田へのUターン、独立起業、そして現在と時系列で私自身の足跡を辿る。

 パワポで作った資料を基に、度々模型を手にしながらの講演30分はあっという間に過ぎて行く。

 1クール目の生徒たちは、15分の時間では尺が足りないほど活発に質問が飛び交った。その質問に真摯に答える私。

 2クール目は知ってる生徒が2名いたので、彼らにも質問を投げかけるように講演を進めて行った。

 その反動か30分の時間を少しオーバー。質問は少なかったが真剣なまなざしで聞いてくれた生徒たち。

 私が進んできた道は、自分が高校生の時に思い描いていた道。その足跡は歩きやすい道ではなくいばらの道だったと今思う。

 

 そんな人生…少しは胸を張って若者たちに話してもいいだろう。

 16歳の若者の道しるべに、私の経験が少しでも活かされることを願っている。
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