徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

休日午後の電話

2023-04-26 08:15:59 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 先月の休日の午後、まったりテレビを見ていると電話が鳴った。

 元クライアントの名前がスマホに表示されている。

 

 ご子息の自宅を設計監理させてもらい、引き渡ししてからもう8年もの月日が経つ。

 何だろう…間違い電話かな。もしかして不具合箇所でも発生したのだろうか…。

 そんな思いを抱きながら電話に出る。

 大変ご無沙汰してますと挨拶し、先方の話に耳を傾けた。

 声が明るい感じで、不具合ではない様子で一安心。

 すると…

 「娘が結婚して家を建てることになって、是非碇谷さんに設計をお願いしたいんですが、今忙しいですか?」

 忙しくても断る理由などない。もちろん即快諾。

 8年前の自分の仕事ぶりを評価されての再依頼。

 こんな嬉しいことはない。

 地方の狭いコミュニティでの再依頼の電話。

 こんなご縁を大事にしていきたい。感謝。
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これから設計開始。

2023-02-01 09:19:16 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 昨年から相談を受けていた住宅案件。

 まずは資金計画から着手し、ライフプランニングを行ったのが昨年の夏。

 3回のライフプランニングを通して資金計画にめどが立ち、土地を探し始めた秋頃。

 年末に土地取得の道筋も立った。

 

 年明けに夫婦とヒアリングを行い、住宅規模や要望事項を聞くこと2時間余り。

 そこから3週間…。

 夢と希望に膨らんだ若夫婦の思いを形にしたものを基に、先日ファーストプレゼンを行った。

 表情も変えずに冷静に淡々と図面や模型を見ながら私の話を聞く若夫婦。

 リアクションがあまりなかったので、一通り説明を終えた後に聞いてみる。

 「気に入ってもらえたでしょうか?」

 答えはイエス。

 少し訝し気だった私の気持ちは、その言葉で晴れ間が広がった。

 その後は模型をじっくり見ているご主人から質問が矢継ぎ早に飛んできた。

 ここはどうなっているのか、ここはどう考えているのか…。

 質問に一つ一つ答えると、納得した表情を見せるご主人。

 幾つかの改良点はあるものの、それはいつもの作業。

 まずはファーストプレゼン成功。

 これから若夫婦の夢を乗せた本格的な設計作業が始まる…。
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ボルダリングのあるイエ物語-6

2022-12-06 08:30:09 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 ライフプランナーからのお墨付きをもらったボルダリングのあるイエ。

 

 設計作業は実施設計に入り、詳細の詰めを行っていく。

 照明器具の選定、ショールームに行ってのシステムキッチン等の住宅設備機器の設定、スイッチ・コンセントの位置、造作家具の仕様等々。

 いつも中々1回で決まらないのが、システムキッチン、浴室、洗面化粧台、トイレの住宅設備機器。

 特にシステムキッチンは奥様の意見がかなり反映されるので、予算とグレードの狭間で凌ぎ合いが繰り広げられるのだ。

 今回も1回では決まらず、2~3回と足を運び仕様決めに頭を悩ませた…。

 隔週で打合せを行い、実施設計は2か月を要し設計図の完成。

 最終的な施工業者の見積を取る前に、仕上がった設計図を建て主夫婦に説明し了解を得て見積依頼。

 そこから1か月後、見積書が提出された。

 コロナ禍の折、ウッドショックという言葉が世の中に氾濫し建設コストが高騰していた中での見積書提示。

 建て主には世の中の状況を説明はしていたが、提出された見積書は概算時より1割ほどコストダウン。

 まずまずの表情で見積書を見せる私と施工業者の担当。

 勿論、建て主の回答はOK。コストアップも予想していた中で、施工業者が頑張って提示してくれたおかげである。

 工事にゴーサインがともされ、工事契約の日取りと大安吉日に地鎮祭をスケジュール表に書き入れた…。


 ~終わり~

 工事の状況は以前このブログで書き綴った通りです。地鎮祭の様子は下記よりご参考にして下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/in-archi-studio/e/03124ceeaa1a0a9847b0d3740ae6e420
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ボルダリングのあるイエ物語-5

2022-11-30 08:22:16 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 基本設計が進み工事概算を算出することにした、ボルダリングのあるイエ。

 数週間後、工事予定業者から概算見積書が提出され内容を確認する。

 
 
 建て主の予算のギリギリストライク、もしくはボール気味…。

 建て主も少し判断に迷った様子…。

 そこで、以前受けたライフプランナーに資金計画の再相談を提案した。

 後日、ライフプランナー、建て主夫婦、そして私と3者で提出された概算見積書の金額を基に協議する。

 ライフプランナーの方は難しそうな顔で、ライフプランのデータとにらめっこ。

 そして口を開いた。「問題ないですね。まだ余裕があると思います。」

 その言葉に自然と笑顔がほころぶ建て主夫婦。

 ライフプランナーのお墨付きをもらい、このままの設計案で詳細設計を詰めていくことを建て主と確認した。

 これからは実施設計に入り、各部の詳細を詰めていくことになる。

 ~つづく~
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ボルダリングのあるイエ物語-4

2022-11-22 08:36:42 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 いよいよ図面、3D、模型の三種の神器を携えてとファーストプレゼンに臨んだ。

 ヒアリングや要望書を基に設計コンセプトを説明し、3Dや模型で補足説明を行っていく。

 

 神妙に聞き入る建て主夫婦。

 計画案の説明を終え、おおよその工事費を口頭で提示。

 工事費も概ねOKの返事をもらい、今回案をベースに設計を進めていく考えを確認した。

 当初思っていたものより一回り広く、ボルダリングウォールのあるLDKに満足してくれた様子。

 設計契約を交わし本格的な設計打合せに入ると、まずは間取りの再確認と修正点を協議。

 全体面積を増やすことなく、許容範囲での調整作業を行う。

 打合せをしては修正を繰り返し協議を重ねる。

 そんなやり取りを繰り返すこと数週間。そして基本設計の完了である。

 今回工事を行う業者は施主指定業者の為、すぐに施工業者の担当者に連絡し概算を算出依頼をお願いした。

 概算提示まで数週間時間をもらった。

 建て主の予算内で行けるのか否か、このまま設計を進めていいか、一度このタイミングで工事費を検証する。 

 このまま設計を進めていっても、予算とかけ離れていては話にならない。

 このタイミングで一度検証しなくてはならない、避けては通れない道である。

 ~つづく~
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