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徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

球児の夏

2015-08-05 08:39:57 | 愛しき野球おバカ達
 第97回全国高等学校野球選手権が明日8月6日に開幕する。1915年に始まって今年で100年。

 

 地方大会には全国約3900校が参加。その中で勝利を収めるのはただ一校。その他の高校は全て敗戦を経験することとなる。野球でもそうだが、人生も負けを経験することで人間的にも大きくなっていくものだ。

 高校野球は一発勝負のトーナメント。力がある高校が勝つとは限らない。だからこそ数々のドラマが生まれ、見る人々に感動を与えるのである。高校野球の魅力はそこにある。

 甲子園の観客も自然と負けているチームを応援する雰囲気がある。その雰囲気の中で、負けているチームが逆転でもすると勝利は一気にそのチームのものとなり、一戦一戦強くなる。そんな光景を目撃し、栄冠を勝ち取ったチームは一つや二つではない。

 甲子園大会は多くて一日4試合。これが見ていても飽きない。一試合2時間。リズムの良い試合だと2時間を切る。余計なタイムはないし、ましてやゆっくりとピッチャー交代を告げる監督や、そのときにチンタラ出てくるピッチングコーチも存在しない。4試合見ていても飽きない理由はそこだろう。

 甲子園大会を前に、NHKのBS放送で高校野球の100周年を記念した、「わがふるさとのベストゲーム 〇〇」という番組をやっている。(〇〇は各都道府県名)その番組を見ていると、懐かしい場面が繰り返し流れ、当時のヒーローが、人間的に渋みを増して当時のことを振り返っている。その彼らは決まってこう口にする、「高校野球で人間的に成長させてもらった」と。

 負けて成長できる高校野球。いよいよ明日から高校生たちの成長する姿を見れる2週間が始まる。
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長い一日、短い夏が終わった。

2015-07-15 08:40:49 | 愛しき野球おバカ達
 7月13日、月曜日。我が母校、酒田東高等学校野球部の夏の甲子園予選の初戦である。相手は米沢の強豪校、九里学園。侮れない相手であった。場所は九里の地元の皆川球場(米沢市営球場)、試合開始予定は12時半。

 球場入りしたのが9時半、ゆっくりアップを始める選手たち。この日の最高気温の予想は35℃。既に厳しい日差しが照り付け、選手たちは相手の他にこの天気とも戦わねばならなかった。

 酒田東に取ってはこれが初戦。九里は前日に1試合戦って勝ち上がって勢いに乗っている。夏の大会の初戦はどんなチームでも固くなるもの。初回を何とか0点で切り抜ければ…。そんな気持ちで選手たちの動きをスタンドで見つめた。

 

 予定時刻通りに試合は始まった。九里の先攻。先頭バッターを打ち取り1アウトを取ってほっとしたのもつかの間、不安が現実になった。九里の主軸に集中打を浴びる。あっという間に4失点…。ものの10分もかからなかった。

 その裏、酒東も負けてはいない。連打で1アウト満塁とすると5番、6番の連続タイムリーで2点を返し息を吹き返す。その後も取られては取り返す打撃戦となった。5回を終えて、4-8とリードを許す展開も追い上げムードが漂っていた。

 4-8でこう着状態で迎えた8回表九里の攻撃。連打にエラー、四球絡みで大量6失点。4-14と10点差を付けられ、8回裏で4点を取らなければ、その時点でコールド負けとなる状況。ここからドラマは始まった。

 控えの3年生が登場すると彼らがチャンスを作り、2年生で唯一スタメンで起用されている選手がセンターオーバーの3塁打で2点を返す。尚もセンター前ヒットで3点目。盗塁の後、2アウト2塁から3番のキャプテンがライト前に弾き返してついにこの回4点目。

 

 スタンドはこの点差をひっくり返すような勢いのある攻撃に沸きに沸く。そして迎えるは4番。固唾を飲んで見守るが、打球は力なくファースト後方に上がった。ファールフライがミットに収まると、スタンドからは悲鳴にも似たため息が漏れた…。

 結局試合は8-14で敗れた。3時間の打撃戦。九里の猛攻にもあきらめることなく反撃したが力及ばず。夏の大会の初戦は難しい…。

 コールド負けを逃れよう、試合をひっくり返すぞと取り返した8回の4点。魂の4点。彼らはこの4点を誇りに変え、新しい人生の目標に向かって行くことだろう。3年生のみんな、お疲れ様でした。

 春の県大会でベスト8入りを果たし、優勝を目指した酒田東高等学校野球部の長かった7月13日月曜日と、あまりにも短すぎた夏は終わった。

 
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熱い夏が始まる。

2015-06-29 08:09:30 | 愛しき野球おバカ達
 7月10日(金)、第97回全国高等学校野球選手権山形大会が開幕する。参加校49校が甲子園を目指ししのぎを削る大会の組合せが先日決まった。

 

 今年は昨秋、今春と県大会を制した鶴岡東を軸にした展開が大方の予想。

 今春の県大会では、優勝した鶴岡東を筆頭に、酒田南、酒田光陵、羽黒、酒田東と庄内勢の活躍が目立ち、その結果シード校8校のうち前出の庄内勢5校がシード校に選ばれている。

 3年生にとっては、負ければ最後の大会。今までの高校野球生活の集大成をこの大会に見せて欲しい。負けて悔いが残らないはずも無いが、精一杯のプレーで、見ている高校野球ファンにも感動を与えてくれるだろう。

 また楽しみな夏がやってくる。高校球児の健闘を祈ります。目指せ甲子園。
 
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後輩の活躍に拍手

2015-05-20 09:03:43 | 愛しき野球おバカ達
 先週の15日、第62回春季東北地区高等学校野球山形県大会が開幕した。私の母校酒田東高等学校も、庄内地区予選を勝ち抜き6年ぶりに出場を果たした。

 

 

 1回戦は村山地区代表の山本学園。昨年春の県準優勝校。侮れない相手である。序盤に先制するも中盤に逆転を許してしまう。しかし終盤の集中打で逆転すると、2番手投手の好投も有りそのまま8-6で逃げ切った。中盤までは一進一退の緊迫するゲームで、見てるほうも気が気ではなかった。この接戦をものにできたことは大きかった。

 2回戦は、昨秋県3位の米沢中央で実力校である。序盤からエースのピッチングが冴える。1回戦では緊張からか今ひとつのできであったが、この試合は安心してみていられた。スクイズでもぎ取った虎の子の1点を守る展開。終盤のピンチも要所をを締めて0点で踏ん張ると、8回に打線が奮起した。1アウト満塁からレフト線タイムリー2塁打とライト前ヒットでこの回4点を挙げエースの好投に応えた。終わってみれば5-0の完封勝利の快勝でベスト8進出。

 

 ベスト4をかけた準々決勝の相手は昨秋県王者の鶴岡東。序盤からペースは酒田東。3回に集中打で2点を先制する。その後もランナーを再三出すも、後一本が出ず突き放せない。そんな焦れる展開にエースが乱れた。四球でランナーを出すと暴投で得点を奪われ畳み掛けられ4失点。2番手投手も頑張り奮投。

 打線も塁上にランナーを賑わすが、要所を抑えられ得点が取れない。2-4で迎えた8回の鶴岡東の攻撃はまた四球から始まった。バントで送られ守備のミスが出て失点。そこからはストライクが入らなくなりあっという間の6失点。その裏意地を見せて1点をもぎ取るもそこまでであった。3-10、8回コールド負け。

 しかし、後輩たちはよく頑張った。9年ぶりの春県ベスト8進出。夏の甲子園予選に向けて収穫の多い大会となった。県の上位と遜色なく渡り合えたという事実に選手たちも自信となったことであろう。春以上の成績を夏に残すことを期待したい。

 頑張れ、酒東ナイン。



 ~写真は一部、山形新聞より掲載~
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アイツはひと回り大きくなれたのか?

2015-04-01 08:47:54 | 愛しき野球おバカ達
 第21回日本リトルシニア全国選抜野球大会が3月25日に大阪で開幕した。息子Kが所属する酒田リトルシニアも、昨年秋の東北大会に準優勝しこの大会の出場権を得た。もちろん我々夫婦も応援のため大阪の地へ。

 全国大会に出場なんて、人生の中で出場できるか出来ないかの世界。そういう私は全国大会は勿論、東北大会にも出場したことはない。オヤジを超えた息子。この大会でひと回り大きくなって帰ってくるのだろうか。

 初日の25日は京セラドームで開会式を迎えた。戦いは次の日26日から始まった。

 

 決戦の地は富田林バファローズスタジアム。オリックスバファローズの2軍練習場である。整備が行き届いたグランドに感激。さすがに練習場といえどもプロ仕様。

 

 さて、息子たちの戦いはというと…、広島北シニア相手に最終回までに4-0と付け入る隙を与えずにリード。しかし野球の神様は無情にもこの中学生たちに試練を与えた。

 

 最終回の守り、ノーアウト満塁からミス、四球、ヒット等々で一挙5点を取られてのサヨナラ負け…。野球は怖い。一瞬で相手に流れが行き形勢が逆転する。リードしてるのに、リードしてない感覚に陥る選手たち。球場内の雰囲気もガラリと変わる。こうなるともう誰に求められない、何をやっても相手のペース。天国から地獄とはこういうことか。

 

 野球の神様は大きな宿題をこの中学生たちに与えた。この悔し涙の意味はとてつもなく大きいはず。その宿題を提出しに夏に再度この場に帰ってきて欲しい…と願うオヤジであった。

 

 この全国大会を経験して、息子はひと回りもふた回りも大きくなったか?

 全国大会から帰ってきた息子。いきなりポテチ片手に取り溜めてたビデオを見まくっている…。サッパリ、大きくなってねぇなぁ~。。。
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